日々是情報教育?日記

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2018年02月16日 金曜日 [長年日記]

_ プログラミング教育の入り口 ~5年「正多角形と円」のプログラミング教育研究授業の試行~

少人数算数を担当して3年目になる。今年の校内研究での担当授業は5年生ということで、ここまで日延べしてきたのは、ぜひプログラミングを授業に取り入れてみたかったから。いわゆるプログラミング教育をやってみようというわけだ。

東京書籍の5年生3学期単元「正多角形と円」にて、正多角形の作図プログラムをペア学習で行った。

使ったツールはturtlesというもの。初等教育でのコンピュータ教育の黎明期によく使われたLOGOタートルグラフィックスをごく簡易にGUIで扱えるようにしたもの。UIはブロック化された命令モジュールをドラッグ・アンド・ドロップで組み立てるだけ。このへんの操作感は有名なスクラッチを手本にしているだけあって実にかんたんだ。定数の入力もタッチで出現するテンキーで済むし、繰り返しや変数による条件分岐もできる。

要するにごく基本的なスクリプトによるCGの制御がお手軽にできるようになっているツールだ。

授業の主要な流れは以下。

・正八角形を折り紙で作る操作活動から入る。

・正多角形の定義をおさえる。(辺の相等、内角の相等、中心角の相等、中心から頂点までの長さの相等)

・正八角形の描画をアルゴリズムで表現できるかを考える。

・turtlesの操作方法を教える。

・ペアに1台のタブレットPCを配布、プログラム試行錯誤体験。

・正六角形や正五角形の作図のためのアルゴリズム改変を試させる。

・長方形やひし形などは、正多角形の作図アルゴリズムのパラメータ変更だけでは対応できないことを確かめる。

・おまけとして、星型の作図にチャレンジ。

少々盛りだくさんにしてしまったため、ペアによっては最後までたどり着かなかったのが反省点。しかし、思った以上に子どもたちはさっさとツールに慣れて使いこなしたので驚いた。デジタルネイティブですな。

授業の事後検討での指摘は以下。

・児童の食いつき・意欲の高さはすごい。

・そして想像以上にICTツールへの児童の馴染みが速いこと。

・このプログラム作成活動、本時の扱いでは「導入」だったけれど、一通りの正多角形の学習を追えた後に純粋な作図アルゴリズムの探求的な活動にすればさらに「対話的で深い学び」になる可能性があったのではないか…

最後の指摘については、まったく自分でもそう感じた。これについては、もう一つの担当クラスで次週に検証授業をしてみることにする。楽しみだ。

準備は少々大変だったけれど、新しいことを試してみるってワクワクしますな。子どもたちだってそうなんだなとあらためて感じた。

教室でタブレットPCをタブレットPCらしく使ってみたのも、実は今回が実質的に初めてだった。

やはりやってみないとわからないことがたくさんあったし、今回の試行でささやかながらノウハウが自分の中に残ったと思う。

プログラミング教育、やはりなかなかハードルは高い。ツールの選定や、デバイスの準備とスムーズな運用も日常授業にはノウハウの蓄積が必要なのは、すべてのICT機器に通底する。それは情報教育では既知のことだ。けれど、日常の授業の中でできることを少しずつ試して取り入れてみたいと思った。

だって楽しいからね!