日々是情報教育?日記

過去の日記
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2004年02月10日 火曜日 Edit

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快晴。7時前に起床。8時ホテル出発,総武線で吉祥寺吉祥寺駅前へ向かう。9時過ぎに到着。ちょっと早すぎたが,同じく早く到着していた五十川さん@浜松とバス停でばったり。バスの中で受賞のことや今年の実践のことなど聞かせていただく。会場ではじっくり指導案集や掲示物などで予習。

10時45分,三鷹第一小公開研究会スタート。午前は3校時・4校は30分×2本の公開授業。まず5年3組算数「多角形の面積の求め方」へ。一斉指導,パソコン室での授業。PCの図形描画ツールでの作業を一斉提示共有装置を使って指導者がモニターし,そこから取り上げるべき子どもたちの成果物を選び出した後に,プロジェクタ提示によって集団思考する流れ。子どもたちの作業経過を見取る場面でモニタシステムの利用の必然性があるなと感心。子どもたちの作業の過程を評価・記録するのが,「紙」の名簿だったりするのも,ITだけでない,使い分けの妙だと思った。「逆プレゼン」と名付けられた,友達の作業成果の図をもとに,その過程と意図を説明し直すという問い返しの手法も印象的。

4校時は4年1組理科「生き物の一年を振り返って」をまず見に行く。ベテランの女性の先生が普通にITを教科授業に取り入れている様子が印象深かった。全員授業公開という三鷹第一小の姿勢,ちゃんと教職員全員で,いろんな紆余曲折はあっただろうけれど研究コンセプトの共有がきちんとできているということの現れと言えるのだろうなあ。そうでなければ,全員公開授業などできないはず。

続いて,堀田先生の後について見ることのできた、2年1組算数「三角形と四角形」。校内の風景から三角形と四角形の含まれるものを撮影し、発表し会う展開。2年生なのに,短時間で「見つける、撮影する、プレゼンする」というプロセスを求める授業展開はすごい。かなりリスクのある展開だと思うし,自分が「公開授業」でそれができるかというと,正直きつい。でも彼らはできている。負荷の高いプロセスをきちんとこなすことのできる「2年生」の姿に感動。集団思考の場面でも、聴き方・話し方がきちんと鍛えられている姿が見えた。学級経営の質の高さが授業の質の高さを下支えしていることがひしひしと伝わってきた。このようなモラル・スキルの高い状態を共有し学年を越えて継承していくこと,きっと何よりの学校の財産になっていくのだろうなあ。

昼食は,竹中先生@東京,竹田先生@山形,斎藤先生@沼津,吉川先生@沼津と近くの和食レストランで歓談。Sirius-MLの話題で盛り上がる。沼津のお二方も近いうちに参加されるかもしれない?!

午後の5校時45分公開授業。6年1組社会「世界の人々の暮らし」を見に行く。オーストラリアの学校との交流等も組み込まれた学習。そのプレゼンリハーサルの様子を参観。クラスをいくつかの群にして,話し手聞き手に別れたリハーサルをしている。そのプレゼンの堂々たる様子,聞き手の質問の様子にまず感心。それ以上に,リハらしくちゃんと聞き手側から発表者にきちんとツッコミが入ること,それに正対して応答する姿勢とアドバイスに対し「ありがとうございます」という礼の言葉が自然に発せられる,そんなやりとりにまた感心した。指導者は適宜グループを回ってアドバイスをしている形で,基本的に子どもたちは自律的に動かすセッション展開。それだけの力量があるという証明だ。高学年らしい学びの形だ。しかしそれは学級経営できちんと鍛えられているからこそ成り立つ授業でもある。当たり前だけど,結局最後はそこに行き着くんだなあ…。翻ってわがクラスを顧みると…うーむ…。子どものせいでは断じてない,わが力量の不足を痛感。

14時半,堀田先生の講演パネルディスカッションと続く堀田先生の講演。普通の公開授業ならば「研究の概要」という長いプレゼンがあるところ,三鷹第一小の全体会は違った。研究主任さん,担任代表,三鷹市の指導主事さん,研究協力校の先生と立場の違うパネラーの方々。堀田先生が発言の意図を明確にしたり補足したりさらにつっこんだり,いつもながらコーディネートの妙で「プレゼンテーション」を授業で意識していくことの二重の意義がしだいに浮かび上がってくるパネルの展開。その後の講演で解題される「プレゼンテーションに関する…」「プレゼンテーションを通して…」という二つのキーワード,そして「学力」との関連の説明。なるほど,そうか。もやもやと整理できずにいた部分が「なるほどそうか」に変わる,この講演自体がプレゼンテーション能力とは何かを問うときの,なによりのモデルだなあと思うほかない。

七百十二名の参観という「中間発表会」とはとても思えぬ盛況をしめくくる,松田校長先生の挨拶がまた感動的だった。

散会して,みなさんとバスで吉祥寺駅。お別れして羽田に向かう。おみやげを買い込み,待ち時間にロビーで今日の記録を仮アップ。20時のJALで小松21時着。軽く夕食をとって22時過ぎに帰宅。Web記録の書き直し等。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

_ ika-nao [昨日は、ありがとうございました。 masakageさんの日記を読み、昨日の興奮をあらためて思い起こしてしまいました。..]

_ yo-yo [行きたかったんですよねー。無料でこんなに情報が得られて幸せです。合掌。]

_ mipo [熊本で yo-yoさんがだれだか はっきりいたしました もう何年も前から お世話になっていた方でした ここでコメント..]

_ masakage [ika-naoさん,ありがとうございました。ika-naoさんのまとめも読ませていただいてまた視点が違うところからの..]


2005年02月10日 木曜日 Edit

_ 6年生を送る会プロジェクト2

1限は司会進行幕間の企画会議。各人2枚の企画書をもとに,4名のグループを組んでディスカッション,推薦企画を選定して全体にかける。選定の討論も全員参加で盛り上がっていて,それなりにバリエーションも出てきたので,次は絞り込みと分担だ。

社会,沖縄のくらしのまとめ。今日はノート書き込みがメイン。学活で久しぶりにPC室へ。午後の理科はテスト返しと新単元のオリエンテーション。「サイエンスゴーゴー」が選択単元の課題意識を高めるためにぴったりの構成で作られているので,それを視聴しながら。適宜止めながら発問しながらの視聴で良い反応が返ってくる。来週ざくっと進めることにしよう。


2019年02月10日 日曜日 Edit

_ プログラミング教育に今思うこと

今年は、「飛び込み授業」の形で5年生の4時間ほどを受け持たせていただいて、プログラミング学習「正多角形」を実践させてもらった。昨年度の松陽小での実践の焼き直しなので、負荷も少ない。ミニ授業公開として、校内の先生方にも見てもらい、その後、ミニ研修としてプログラミング教育の座学も開かせてもらった。

それはいいのだけれど、気になって仕方がないことがある。

教科の文脈の中で実施というのが小学校のプログラミング教育の前提なのだけれど、「プログラミング教育の手引き(第2版)」を読んだり、教科調査官のコメントを読んだりしても、なかなか教科の枠組みをうまく活用したプログラミング学習の事例としてしっくり来るものが少ないことだ。

「正多角形」は今の所「稀有」な事例として納得がいく。順序性・繰り返しの容易さ・パラメータの調整の試行錯誤など、プログラミング学習の要素と、教科としての学びのシンクロがきちんとある。

しかし、国語科や理科・社会科・その他の教科で単元の文脈、時数の制約、アルゴリズムで考えることのメリット・・・などがうまくシンクロするような実践ってどうだろうか。今の教科書の内容の中で「教科のプロ」がしっくりくるのような実践って、相当に難しいというのが今の所の個人的な感想。新指導要領にしても、「例示」が少なすぎると思う。

2年後からの新教科書は、「プログラミング学習」に対応する作りや内容が盛り込まれているのだろうか?ここはまだ勉強不足なので、これから調べてみたいと思う。

新教科書で、ちゃんとプログラミング学習の「埋め込み」をやっとかないと、2020年度は難しいことになりそうな予感・・・がする。それが外れてくれればいいのだけれど。

現場に任されて実践が次々出てきても、それが「趣旨とは違う」などと次々批判されるような事態は避けたいなぁ。各学年に1本は「これやっとけば間違いない」というような「教科の中のプログラミング学習」のパッケージがないと、初期の立ち上げはうまくいかないんじゃないかなぁ…