夕刻,5年生の合宿直前で準備などもあったが,同僚の先生に無理を言って早めに退庁させてもらい,高速を富山に向けて飛ばす。今月も参加させて頂いて学ばせて頂く。
宮崎先生の修論進捗状況報告。いつもながら現場勤務と両立しながらの研究進捗の報告を積み重ねておられることに頭が下がる。向井先生の高岡市教育センター史、歴史は繰り返すということを感じた。関連情報として高橋先生に見せて頂いたベネッセのデータ(近年の教員意識の変化について)と合わせて考えさせられた。國香先生の情報研修のお話、聞きながら、富山市のICT活用環境の整備と研修体制の確立で、我が地域とはどんどん差がついていっていることを感じずにはいられなかった。校内で自分なりにできるはずのこと,最近は前勤務校時代に比べて働きかけをゆるめてしまっていることに気づかされた。また少しずつ頑張らなければ。
此川先生の「国語,書く」分野の研究、今年自分も意識して実践しようとしているところなので、いつもとても楽しみ。
文章を書く指導のどこに焦点をあてるか、間口をどう絞るか富山の先生方のアドバイスは自分の身にも染みた。此川先生は今回の発表で,課題意識をどう高めるかという部分にも触れていた。個人的に一番興味を持っている部分なので食い入るように聞いてしまう。プレゼン中に紹介されていた資料もさっそく入手。
新学習指導要領の解説でも国語の「スキル」が小1〜中3まで縦断的にマトリクスにされて提示されているように、これまでブラックボックスだった指導の技能を技術にしようという此川先生の意図に共感する。
最後には笹原先生の山室中部小情報や高橋先生からのまとめもあり,自分の力では整理しきれないぐらいの学びがあった。でもやっぱり自分のネタを俎上に上げる気迫が足りてないと自省。今度の研究授業指導案の相談を来月はできるようにしたい…と思う。
高橋先生始め富山の先生方,研究室の学生さん,今月もお世話になりました。ありがとうございました。
10月末に自分が校内の全体研究授業をすることになっている。教科は国語。たぶん「ニュース作りの現場から」(光村国語・5年)を扱うことになる。
で,要請訪問の講師が今日ほぼ確定。個人的にサプライズな要請講師は,勤務校のK教頭先生の強力なPushが通ってしまった。ちゃんと準備しないといかんなあ…
PDA遍歴はそれなりに長くなった。
98年のPalm3から数えて5台目。先月末,iPhone 3Gを買ってしまった…
6年間使ったauを見放してのMNP。併用していたWillcomの初代W-Zero3も契約解除。回線をSoftbankに一本化した。世間の評判通り,ちょっと電波が弱いのが気になるけど。
購入は一括払い。よって月払い料金は400円〜5300円上限。パケット通信は定額。事実上,コストはケータイとPHSの併用と変わりはなく,iPhoneを使う限りはモバイルでのネット利用は使い放題。となると,iPhoneさえPDAとして使い勝手が良ければ満足度高い端末更新になるということ。
さて,使い出して1週間。「使える端末」だと思う。GUIの直感的な操作に即応する作り込み,搭載アプリの動作速度,完全とは言わないまでも,いずれも既存のWindows Mobile系PDAやスマートフォンを凌駕していると感じる。
日本メーカーのケータイと比べると,作りはある意味大らかでアメリカンだ。日本的なデバイスの緻密さはない。しかし同時に,通信料稼ぎのためのがんじがらめの不自由さ,各種操作の「ちぐはぐな」統一感のなさ,機能の「迷宮」という短所もない。
これがApple的な「美しい」デバイスと言うことなのだろうな。ケータイ使いの文化に属する端末ではない。パソコン使いの文法にはしっくりくる端末だと思う。自分は後者なので,今のところ満足度はとても高い。
いくつかのサービスをうまく組み合わせることで,デスクトップ機,ノート機,iPhoneでスケジュール管理,住所録管理がケーブルレスな(無線LANとパケット通信)フルオートシンクロができるのに驚いた。いずれかの端末でスケジュールを追加すると,15分後にはどの端末にもそれがいつの間にか反映されている!少し前まではビジネス環境ではあり得ても,個人ではちょっと手の出ないデータシェアの環境が手に出来るわけだ。
とりあえず,以下の設定をしてテスト的に運用している。しばらくデータを蓄積しながら使ってみる。それで実用的な動作速度が維持できれば,数年は満足して「浮気」せず実用で使えそうな感触だ。
・サーバ管理用のSSH端末「Touch Term」でいつでもどこでもサーバ管理
・普段使い,iPhone専用@i.sotbank.jp,自宅サーバメール,Googleメールの4つのメールアカウントを標準メーラに設定
・Mobile Meではなくて,Googleカレンダとnuevasync.com経由による,自宅PC・Thnkpad(Outlook2007)との完全自動同期スケジュール(フリー!)
・同じく,iTunes経由のOutlookアドレスブックの同期
8月のUchiwa学習会は附属幼稚園で18時半より開催。自分は家族サービスの黒姫旅行から帰宅して若干遅刻で馳せ参じる。今回は,中野さんの東海北陸幼稚園研究協議会での実践発表プレゼンの再演,そしてIchigo読書も同じく中野さんが前回準備してくださった新指導要領の各教科等の改訂骨子の解説記事輪講。
7月にも見せてもらった中野さんプレゼン,幼稚園における教師の指導言やふるまい,子どもたちとの関わり・形成的評価の一端をきれいに切り取って見せるという意味で,幼稚園での教育がどのような意図でどのように行われているのかが見えた優れたプレゼンだった。頭出しでも富山の先生方に大変好評だったが,教育工学の視点が入った幼稚園実践プレゼンという中野さんの意図は,中野さんの謙虚な自己評価以上に達成されているのだと思う。
幼稚園ではこんなフォーマットでの発表は希有だとのこと(そうだろうなあ),自実践の記録は小学校の授業以上にとても大変だと思うけれど,またいつか続編が聞きたいと思った。
メンバーからのツッコミで,教師の振るまいが後付け的な説明に見えかねないというものがあり,その一方でそれは教師の意図が「内容」の伝達にあるというより「興味関心意欲」の喚起と継続であるがゆえに,臨機応変に対応と関わりが変わることが必然であるからではないか…というコメントもあった。幼小連携の必要性とその方法についても討議できて,広がりのあるセッションになったと思う。
後半のIchigo読書輪講は,各自が持ち寄ったレジュメを各自15分で報告と質疑するセッション。
総則…中條さん 国語…西田さん 社会…正來 算数…坪内さん
家庭…泉さん 生活…長澤さん 幼稚園…中野さん
以上のような担当で,欠席の坪内さんはレジュメを中條さんに託してくれた。その責任感が頼もしい。坪内さん,ありがとう。
各教科の改訂の骨子が簡潔にReviewされているということに,解説も公開されたこの時期の学習として大変意味のあるセッションになった。個人的にはまだ内容的な把握ができていない新指導要領,本当に勉強になった。「習得と活用」「スパイラル」というキーワードが,各教科等でどのように具現化されようとしているのかが少しは見えてきた。
中でも,西田さんの国語のレジュメの裏面にあった,国語の改定内容がキレイに整理されたマトリクスは驚いた。いつもながらの西田さんクォリティ!緻密な仕事ぶりに脱帽。すぐに校内学習会の資料に使いたいぐらい。すごい。
来月の学習会は26日開催。実践相談に加えて,中條さん提供の話題,ベネッセのBERDの2008年7月号の特集記事を使った輪読,各自A4版1枚でレジュメ作成する。楽しみだ。
ベネッセの研究者向けフリーペーパー BERD No.13 2008年7月号特集
「学習意欲 −どう捉え,どう向き合うか」
http://www.benesse.jp/berd/center/open/berd/backnumber/b2008.html#berd12
泉さんの差配で,18時30分より額小にて。今年度3回目の学習会にして、発表が6件もあって実に充実した学習会になった。偶然にも,メンバーの話題提供(実践相談)は国語に集中。
前回指導案検討をした山守さん@湊小のありの行列の研究授業事後報告。PISA型読解力の中学年的展開としてとても興味深かった。提案性のある授業だからこそ,それを支える周辺の授業内容や技術がクローズアップされるわけで,そういう授業こそスタッフのスキルアップという意味での校内研には必要なものだと思う。秋の公開研できっとさらにブラッシュアップされた授業になるだろうと,今から見に行きたい気持ちになった。Uchiwaメンバーにとっても良い学習材の提供に感謝。続編もぜひ見たいなあ。
西田さん@犀川小の「はなのみち」実践、まとめのわかりやすさ、ビジュアルな構成に脱帽。さすがアウトプットを繰り返して修羅場をくぐってきた実践家の風格。1年生段階で図から「行間を読む」(順序性・文脈)ことがこんな形で教えられていることを、西田さん流の明快な意図と手立てで実践として見せてもらって、目から鱗。さすがだ。
亀田さん@東明小もPISA型複数テキストによる説明文読解,チャレンジングでいい提案だった。学習段階(課題)と追加教材の特性の整合性,現段階では教員にその選択肢が委ねられていて,すごく先駆的な実践という気がしたが,次の改訂教科書がそんな内容に変わってくるような気がしてきた。どうなんだろう。
坪内さん@朝日小の討論会ネタ、直前に校内で検討会をしていたところだったので実にタイムリー。そういえば先月のありの行列もそうだった。坪内さんのふりかえりは実に的確で,納得できた。ディベートをさせる意味を考えさせられ、ディベート実践にくわしい中條さん、泉さんからもアドバイスが聞けて勉強になった。
中條さんに学校評価ネタ、やっぱり教頭先生だなあとしみじみ。メンバーから地域や学校ごとの状況報告もたくさん出されて、有意義だった。
自分の相談は「意見文の書き方」。相談のポイントが絞りきれず曖昧なプレゼンになってしまった。聞いてくださったメンバーからは,「意見文は国語の教育課程の中にどんな系統で織り込まれているか,一度整理してから実践の位置づけをすべき」「国語の取り組みなのか,総合の取り組みなのか,曖昧」「説得力ある文章構成やデータ収集をさせることを意図した実践ならば,意見文というより論文というべきでは?」などのコメントを頂く。どれも納得できるものばかり,実践したいことを整理し直さないとならないことがよくわかった。
中野さんは膨大な資料印刷をIcigo読書向けに準備してくれた。本当にありがたい。今回は時間不足でできなかったので,次回の「Ichigo」でばっちり学習する予定。担当も割り振って,次回の日程(8月7日)を決め,坪内さんが世話役を引き受けてくれた。感謝!
近来にない濃い自主的学習会が出来たことは,とても嬉しかった。今年度のリセットで厳しめの参加条件にした意味をメンバーが共有できているのだと,有り難く思う。職場の外の第2のステージで学びを共有する場とメンバーの貴重なこと,忘れないようにしたい。みなさんに感謝。m(__)m
二つのネタで同時進行となった今週。
一つ目は,社会と総合連携の「日本の米づくりの課題」。社会科の学習としては進行がかなり遅れていて焦っているけれど,ようやく単元全般学習が終わったので,総まとめとして米づくりの課題の焦点化のための問題整理セッションに入っている。
社会科資料集の「生産調整」「輸入自由化」「就労人口と年齢構成」の諸グラフ・図表・テキストのデータを丁寧に読みとり意味づけをする学習で1.5時間,減農薬など米づくりと食の安全についてNHK教育「おこめ」「とことん見聞録」の視聴と話し合いをするのに1.5時間。
今年はとにかく,子どもたちの問題意識をきちんと掘り起こすこと,それを踏まえて意見文なりレポートなりを書かせることの2段構えで実践を進めることに決めている。非連続テキストからのデータの取り出しと解釈を教えていって,問題意識につなげ,主張や提案につなげる…という社会と国語の教科特性を行ったり来たりする感覚,実践にかける時間への配慮(かなりかかる…)や集団思考(授業)と個別思考(意見文執筆)がどうバランスしていくのか,もう少し試行錯誤と先行実践の勉強が必要だと感じている。でもとても楽しい。
二つ目は,現段階で子どもたちがどの程度「意見文」を書けるのか見るために「携帯電話を持つべきか」をテーマとした意見文を書かせてみた。
ちょうど水曜日に授業参観&学級懇談会があったので,保護者への啓発も兼ねて道徳で「ケータイ社会の落とし穴」のスキット(ケータイメール依存)を使って授業をした。その知識と感想をもとに翌日の総合1時間を使って,400字の意見文を書かせた。
きっと苦戦するだろうと思っていたのだが,28人のうち24人が20〜30分程度で一枚ちゃんと書き上げて見せに来たことにまず驚いた。内容についても,主張(持つべきか・持たざるべきか)とその理由,そして裏付けのデータ(授業での既習事項やニュース・新聞等の見聞)をそれなりに切り分けて段落構成を作っているものが8割という感じで,これも想定以上だった。もしかすると,想定した子どもたちの「書く能力」を低く見積もりすぎていたのかもしれないが,前日の授業での教材が良かったこと,それを使った話し合いで子どもたちの問題意識がそれなりに根拠をもとにした高まりになっていたとも言えるのではないかと思った。
先週も書いたけれど,手をかけた分はきちんとアウトプットしてくる力量のある子どもたちであることを改めて感じつつある。こちらの力量が試されているのだと,改めて思う。
金曜日夜に富山大・高橋先生の研究室で開催されている情報研に今月も参加させて頂いた。相変わらずレベルの高い報告・討議・情報提供に圧倒されつつ,必死にメモをしてきた。なんとか今やっている「意見文」ネタを研究的に切り取れないものか…と思いつつ。以下は備忘メモで,内容の正確さには欠ける部分や意味不明の部分多々ありと思います。文責は正來にありますのでご容赦ください。m(__)m
向井先生 実物投影機とプロジェクタ研修ネタ
I市とT市の比較から(T市での効果の高さを説明するものとして,実践回数の多さ,活用教科の範囲,学力向上に役立ったと感じる教員,発問への関心度の高まり など。(高橋先生コメント)うまくいきましただけではだめ。設計の原理・理論が研究の成果になる。「こういう設計をしたら,ここではうまくいったけれど,ここではだめだった…」というような。方法の開発こそが研究の目的,成果があがったことは余録(というより当然の前提)同じテーマで2回やったこと,Webでリポートしたことなど,やったことの意図などをうまくつなげていくこと。次に似たような研修をする人に役立つ要素・情報・設計理論。より効果があったことをどのぐらい細かく説明するか…証明にはこだわりすぎなくてもよい。見たらわかる部分があれば。これは,宮崎先生の修論に近い。
越村先生 フィンランド,デンマーク視察について,海外研修の留意点の相談。(渡辺先生)その国の教育制度の予習をしておくと良い。(笹原先生)歴史も現地でのコミュニケーションのために,予備知識を持っておくと良い。(米田さん)日本のことを説明する機会はある。教育に関しても。学校制度など。(高橋先生)たとえば日本の算数の教科書などを持っていくと良いかも。今から英語をするより,フィンランドの社会知識など。在留邦人は2000年から見ても5割増…ということを実際に見聞してみることなどもよい経験値。
宮崎先生 修論について開発したパッケージの評価を。「教師が説明するためのICT活用」…1回目と2回目の間に「課題」を出すやりかた。アンケート依頼。
笹原先生 TRAINに掲載の教員研修ビデオクリップのプロット
文科省委託のNIME事業。教員のICT活用指導力のためのビデオモジュール。ビデオクリップは,研修実施者を対象に一人3分,5本を開発。(個人的感想)多忙の中でのアウトプットに凄み。高橋先生コメント…タイトルの付け方に老練さを感じる!
中山先生 インターネット・ゲーム機利用実態調査報告
4年生以上「インターネットができるPC」,「携帯電話」所持率,学校外でのネット利用,ネット利用・利用の約束の存在(ネット・ゲーム)の約束の有無等の調査。ネット利用への不安は大きいが「約束」に結びつかない現状報告。学校でのゲーム利用(高橋先生)保護者会の持ち方,研修会の持ち方など,バリエーションとその意図を具体的に提案できるようにしていく必要がある。「意図的な設計」が大切。変容も大切だが,変容の理由は変数が多すぎる。手だてをきれいに説明すれば,
後発の実践者には役に立つので,そのほうに方向性を向けて良いのではないか。(笹原先生)保護者への啓発がそもそもの研究のめあてではなかったか?とすると,現実にどのような変化があるのか。不安の質的な変化はあるのか。様々な要素がどのように変化しているかをあぶり出す必要があるのではないか。聞き取り調査を全体にすることは無理なので,抽出して聞き取りをすることができるのではないか。
此川先生 報告文「できるだけ数量化,観点を持って記述」
グラフの読み取りの指導をすれば 多くの観点を持つのではないか。→「わたしたちとじょうほう」を使って指導。指導前と指導後の変化が起きるはず…という前提で進めたい。加えて,効果があがるような指導方法の改善の研究もしたい。(笹原先生)研究結果を早く確定する必要性。目的→結果が見えて,研究としてまとめるのだから,結論を早く見つけたい。
石黒先生 山室中部小学校の学力構造図について
学力の構造図 基礎学力+基礎・基本=基礎的な学力?堀田先生のモデルとの比較提示。生活習慣・学習週間・習熟型基礎学力・基礎基本(学習指導要領)・活用型学力?生活習慣・学習指導のノウハウ・Tips画像・データの集積と提示のシステム化
# 基礎的な学習技能を提示する「わかりやすい」ICT活用事例… 実施されている姿がたくさん収集されている。すごい!笹原先生授業・・・問題解決型授業におけるICT活用。(高橋先生)習熟と活用の関係性,モデルの是非(ピラミッドでよいか)などのツッコミが予想される。そのようなコメントに対し,説明ができることが重要であり,準備しておくこと。他のモデルとの相違なども。モデルの是非を云々するよりも,実際の子どもの姿で説明できる。ぎょうせい「はるか」を読むと良い。
# 見せ方・タイミング・アングルなど,細部に意図が宿っているのかも…それが全校に波及していることのすごみを感じる!
システム論的授業観と関係論的授業観,世界観の違い故に摩擦は生じる
気づけば6月も中旬,夏休みまで一ヶ月になっている。5月末の運動会が終わって2週間が経つけれど,実践の進行状況はちょっとスローに過ぎると反省中。これから巻きを入れてがんばろう。
デジカメスピーチはグループによるトライアルセッション終了。なかなか盛り上がって楽しかった。4年生国語の「アップとルーズ」がちゃんと経験値として子どもたちの取材に生かされていて,頼もしい。スピーチの組み立てに関してもいくつか押さえるべきポイントが確認できたので,これから始める個人スピーチでの形成的評価にフィードバックできそうだ。
意見文実践。第1実践となるべき社会科「米づくり」の学習がほぼまとめにかかってきたので,既習を「問題意識」につなげるための総合的学習の時間での取り組みとのリンケージに取りかかろうと思う。米づくりの諸課題(コスト,減反問題,食料危機,自給率,担い手の高齢化…)は教科学習の中では浅く触れる程度。そこを総合的な学習の時間で補完して,子どもたちの中の”ノード”を増やして思考力たる”リンク”につなげる意図だ。意見文の肝は問題意識の有り様だ。それを裏付けるデータをどう選ばせるかということも含めて,国社連携の総合学習にしていきたい。今年の個人的実践の頭出しだから,がんばろう。
説明文。遅ればせながら取り組んでいる「サクラソウとトラマルハナバチ」でやった全文概観と段落構成の把握セッションが非常に盛り上がってノリも良く,楽しかった。4年生までの説明文読みとりの既習が生きていて,それらを総ざらいしながらの一時間,担任している子どもたちの意欲とポテンシャルを感じることができた。あとは担任の腕次第ということなのだろう。心してちゃんと鍛えてあげられるようにせねば。
買って目次だけ斜め読み中の本がやたらに増殖。ちゃんと読んで感想をアップしたい…と思うだけのこのごろ(泣)
西郷竹彦編著 理論編文芸研の総合学習 黎明書房
西郷竹彦編著 実践編文芸研の総合学習 黎明書房
野口芳宏 作文で鍛える(上・下) 明治図書教育新書47・53
野口芳宏 名人への道 国語教師 日本書籍
吉田高志編著 調べ学習 高学年「仮説を立てて検証する」 明治図書
人間教育研究協議会編 目標に準拠した評価の考え方と実際 金子書房
岩下 修 AさせたいならBと言え 明治図書教育新書67
辻恵子・西郷竹彦 書くことは日々の生活を意味づけること 文芸研の授業−作文指導編 明治図書
運動会が終わってすっかり学習モードの勤務校だ。金曜日には研究主任さんの提案授業(国語3年「ありの行列」)があって、学習規律のしっかりした学級経営に学ぶことが大だった。その日の夕方からは続けて勤務校を会場に、Uchiwa6月学習会。ほぼフルメンバーがそろった。
今回は、自分のminiネタ「実物投影機紹介」「意見文実践のプチ紹介」の後、中野さんが準備してくれた新学習指導要領についてのIchigo読書が前半の目玉。言語力・活用力、道徳、伝統文化…などおぼろげながら聞いていたキーワードが、15分のタイトな読書の中でまとめられた発表で整理されて頭に入ってきた。改訂の趣旨の是非は細部でいろいろあるけれど、現場はこれから否応なく対応を迫られるわけで、これから起きそうなことを予見したり、自分の実践を説明したりするために重要な学習になった。中野さんの差配に感謝。
後半は山守さん@湊小の「活用力」型の国語説明文「ありの行列」指導案検討。これも今現在の国語指導にup to dateな要素たっぷりで、ブラッシュアップのための討議が白熱。山守さんがネタとして提供してくれたおかげで、参加メンバーの学びが本当に深まったと思う。ありがたいことだと、これまた山守さんに感謝だ。
山守さんの問題意識は、PISA的読解力(批判的読解)を3年生の説明文学習に発展としてどう組み込むかにあった。以下のようなUchiwaのメンバー的な的実践アドバイスに収斂していった。
・3年生に「批判的に読む」ことを経験値として積んでおくことの大切さが今回の実践の主眼であること。
・批判的な読解の視点は子どもたちにモデルとして示す手だてを打ちつつ、その質的な差異は3年生の経験値や発達段階から見て、教師側で板書上の整理などで明確化し「教えて」いくべきものであること。
・そのために教師側で教材上の「批判」のソースを読み込み整理しておくこと。
・上記のような流しのために、子どもたちに「批判的な読み」のタネとなるべき、既習の読みを想起させやすい教室掲示などの環境整備をすること、また事前に似た場面で同じような学習体験を「仕掛け」ておくことが重要であること。
オーソドックスな流しの説明文読解の最後に、PISA的な発展学習として「批判読み」を入れるパターンとして、いい学習ができた。これは自分の実践にもすぐ取り入れられそうだし、取り入れようと思う。
次の学習会は6月24日(火)だ。自分のネタを発表段階まで少しずつ進めよう。
昨夜から校内の研究授業の絡みで、文芸研の参考書を読み、それから斜め読みしただけで積ん読だった「授業つくり上達法」「発問上達法」に勢いで手を出した。富山の笹原先生のお薦めの本で購入したのだけれど、これがとても読んでいて耳が痛いというか、でも面白い。
職人芸的で暗黙知に支配されがちな「教師の所作」とでも呼ぶべきものを、著者の経験法則的な観点でまとめた本。名著と呼ばれるだけのことはあると、これが初読・初見であることを恥ずかしく思う。
それはともかくとして、著者が一貫してとっている立場に感じるものがある。それは、指導・授業の場面での動作・指示すべてに常に意識的であれということであり、指導に関わる物事全てに必ず意図がこめられているべきだという主張。自分が授業でしたいことは何なのか、そのために教材のどの部分が重要なのか見切ること、子どもの既知・未知の事柄とどう絡め、どこをどう教えるか、考えさせるか…どのような順序・タイミング・方法で提示し発問していくのか…それが子どもにどのように届いているのかを見極め、届かせるための手だてをとるのか…
書いているとキリがないけれど、自分が普段なにげなくやっていることが、子どもたちにどんな影響を与えているかを海よりも深く反省したくなる本だと思う。読んでいて自省で身を切られる思いもあるけれど、面白くてたまらない。教育工学が目指す部分と、ぱっと見の毛色は違うけれど通底しているのだろうと思う。
かつて(もぐりで)参加させてもらった上越教育大や富山大での堀田先生の集中講義とその裏話を思い出す。「授業は最初から最後まで『意図』ありき、です。無駄な言葉や所作は、冗談軽口も含めて何一つとしてない。ぼくはそう考えて講義をデザインしている」と。その言葉を読んでいてしきりに思い出す。
そんな意識で、そんなポリシーで、授業の切り口を決めて職場で語り合えたらどんなにか勉強になるだろうと思う。日々の授業ではなかなかできなくても、研究授業の時ぐらいは、我々の持っている狭い経験値の中の最適解のさぐり合いではなくて、先駆者の先行的な知見・教育のトレンド、それらを踏まえた上での授業者の意図と手だての是非を討議できたら…と夢想する。秋に自分の研究授業があるけれど、せめて「意あれど力足らずだったね」ぐらいは言ってもらえる授業ができるように(泣)準備をしておこうと思う。
_ サンプラザ [21日を楽しみにしています]