Web管理者日記 2003年2月

 

2/28(金) 10時教育センターにて内留生最終報告会リハーサル。大学でもリハをやっているのでわざわざやる必要をあまり感じず。義務だから仕方がないが。

12時松任駅前で高倉先生と待ち合わせ,車で御経塚「きときと寿司」で昼食。浜松の情報などいろいろお話を聞かせてもらう。奇しくも同い年であることがわかりびっくり。そのまましばらくドライブしつつ歓談。駅まで送り,喫茶店でお茶を飲み,来年は交流学習をしましょうと約束しつつ,お別れ。

15時過ぎいったん帰宅。夜の会の報告書作成。身支度をしてテルメ金沢に向かう。

18時30分,教育工学会研究部の年度末総括会議&ご苦労さん会。企画3(交流学習プロデュース)の報告をした。振り返れば今年は内留生の立場を利用して,去年以上に数々の交流学習サポートをしていたことが報告書をまとめていてわかった。自分でもその回数に驚く。水谷先生や皆川さん等,交流学習のベテランとのご縁ができたのも大きい。ありがたいことだ。

会議後,スタッフで打ち上げ宴会。二次会は部屋で石川松任チーム(中條さん,正來)と河北組(山下さん,飯田さん)で会のこれからなどしんみり話したり,互いの活動状況を情報交換したりで,いつの間にか夜が更ける。26時就寝。

 

2/27(木) 報告書作成一筋。昼食は大学下の讃岐うどんの店に行く,ちょっと高いが美味。18時より浜松芳川北小の高倉先生をお迎えして焼肉パーティー@松任恵比寿。高倉先生は交流学習がご縁で相手校の東明小を表敬訪問とのこと。某姫に一日しっかり研修スケジュール(あるいはSimobe-training?)を科され,夕方までみっちり修行したらしい。(^^) 松任の情報教育アドバイザ福井さん@ベネッセも来られ,みんなで楽しく焼肉を頂く。最後に記念撮影。

 

2/26(水) 朝から報告書書き。全体の枚数もほぼ見えてきたが、本文執筆はまだまだ残っている。昼食後も続行。

15時県教育センターで内留生発表会レジュメの帳取り作業手伝い。井表さんと近況を話しながら作業。

16時30分野々市小へ。全体研修会が開かれていて,加藤先生の指導のもと来年度の研究方針をワークショップ形式で話し合っていた。盛り上がっていて良い雰囲気。

会議後3月に行われる実践センターセミナーの情宣&勧誘活動。講師陣が超豪華(中川先生加藤先生@金沢大堀田先生@静岡大、黒上先生関西大学村川先生@鳴門教育大…!!)、野々市小西田さんもポスターセッション発表する予定。なんともおトクな会なので楽しみである。ビラをまき,職場会に参加してアピール。さっそく村本さんが参加表明してくださる。飯田さんも大いに脈あり。今週中にもう一度訪問してプッシュしてみることにしよう。

 

2/25(火) 大学は入学試験(2次)のため、今日明日は自宅で仕事を進める。

午前中一杯を使ってThink Quest一次審査員の仕事に取り組む。5つのWebサイトを閲覧、規定のフォームに評価を書き込み送信。すばらしいWeb作成スキルと良質のコンテンツを兼ね備えたサイトがあり、評価という目的を忘れて読み込んでしまう場面もあった。きちんと鍛えられている今の学生は、情報教育的な意味の経験値において一般の大人や教師を完全に凌駕してしまっていることを見せつけられる思いがした。審査をすることで、かえって自分に刺激と学びがあった。審査員のチャンスを頂いたことに感謝。Think Questは中高生以上が対象だけど、来年は自分が子どもたちと共にどこかしらのコンテストに応募する側に回ろうと決意。

午後からは報告書書きで自主カンヅメ。章構成に少し無理があると感じられて手直しを考える。本文は思ったようには進まないが,ぼちぼち進めるしかない。

夜は仕事はもうやめて,読書、「失敗の本質〜日本軍の組織論的研究」。日本的組織とはなんなのか考えさせられる。

 

2/24(月) 8時45分大学着。9時内留生有志10名による内留報告会プレゼン練習会。それぞれの研究についてパワーポイントによる概要説明(一人12分)を学会発表的に時間制限厳守で見合う。違う研究室に所属した同士がそれぞれの研究内容を初めてきちんと説明し合うという意味で興味深かった。情報教育研究室に属するものとしてはみなさんの研究のアピールの仕方やプレゼンの見せ方が様々で、これまた興味深かった。ほとんどの方がプレゼン初体験だそうで、これは今の学校現場の指導者の課題を表しているようだ。子どもたちの求めるものを自分たちも体験し深めている研修経験は重要。だから今回の自主的な練習会は意味があったと思う。

12時過ぎに終了して、野畑さんが持ってきて下さった山盛りのカラつき牡蠣をみんなで山分け。新鮮な牡蠣にみんな大喜び、野畑さんに大感謝。

臨床教室のいつものメンバー4人で昼食を食べに少し足をのばして野々市の某屋台餃子屋へ。あっさりした味で美味。その後、野畑さんの自宅ADSL環境整備のためのグッズ購入のため電気店巡り。大学に帰ってきて雑務。18時帰宅。

 

2/23(日) 前夜の日本酒が効いていて、午前中少々二日酔い。ぼんやりしているうちに過ぎる。午後からノートPCの新ハードディスク移行のために買い物。専用移行ツールとIBMの40GB流体軸受け2.5インチドライブを購入。デスクトップ機に新旧HDDをつないで移行ツールを使って1時間ほどで環境移行完了。さすが専用ツールだけあってパーティションのリサイズなども自動でやってくれる上に、旧ドライブに構築した環境が完全に新ドライブに復元されるのにびっくり。新HDDは静かで速く、空き容量たっぷり。これでもう2年半使っている古株IBMサブノートだけどまだまだ頑張ってもらえそうだ。

ハードディスクは3台目、バッテリも3本目、キーボード2枚目という具合に痛んだ部品を交換しながら酷使に耐えて頑張ってくれている愛機。Win2000SP3,40GBHDD,メモリ320MBはまだまだ立派に使える現役マシンのはず…だ。

 

2/22(土) 9時一里野温泉スキー場に向け出発。10時少し前に到着するが、生憎の小雨状態。杏子のそり遊び小一時間でやむなく引き上げ。12時少し前帰宅。午後は報告書書き。夕方から妹夫婦の家に出かけて夕食会。杏子が従兄弟兄弟と大喜びではしゃぎ回るのを見ながら、のんびり酒を酌み交わす。23時前に帰宅。飲み過ぎで沈没。

 

2/21(金) 8時30分大学着。9時より情報系研究室の卒論発表会。小林君、亀ちゃんともに堂々たる発表だった。二人の発表を聞き終えて研究室に戻り報告書書き。なかなか思うように進まず。昼食は村上さん谷口さんとすっかり馴染み客と化している第七餃子にて。3時研究室を退室、行きつけの松任の床屋で散髪。少々の買い物を済ませて帰宅18時30分。

 

2/20(木) 8時30分、家を出てまずはホンダクリオ南金沢にてエアクリーンフィルタの交換。その他いくつかの雑用を済ませて11時大学着、報告書書き。午後からは発表会プレゼンの手直し作業。夕刻、野畑さんが来研、プレゼンの検討会を村上さんと3人で。熱が入ってしまい、研究室を出たのは18時過ぎ。

 

2/19(水) 朝,3月名古屋行きの泊まり先の検索。家族となるとなかなか適当な宿がない。10時大学。報告書資料の整理と発表用レジュメの印刷で午前中が終わる。

昼食は久しぶりに山頭火。村上さん,谷口さんと電気店に回り買い物。移動の車中,村上さんが挑戦中の放送大学のことを聞いているうち,専修免許取得の必要単位数が2年後から大幅増になることを初めて聞く。比較的簡単に取れるのは来年が最後のチャンスらしい。すぐに金沢工大横の放送大学のセンターに資料を取りに走る。研究室に戻って村上さんのアドバイスと受けたり,谷口さんに関係各所に電話で情報収集してもらったり…本気で来年度は放送大学の学生ということになりそうだ。瓢箪から駒、今年度はITCe2級、来年度は専修免許が目標か?!

19時帰宅、皆川さんからMyプロジェクター購入報告のメールが届く。うらやましい!自分もせっせと節約&オークションでガラクタ売却にいそしんで貯金しよう…。道はまだまだ遠いな(泣)

 

2/18(火) 9時大学着、報告書書き。一番書きにくい部分なのでなかなか筆は進まないが、少しずつ前進。しかし、印刷製本を考えると残された時間はわずか。がんばらなくては。

中條さんから受け取ったポスターのデータをA1プリンタで印刷し、宅配便で送れるように梱包。軽く昼食をとり、13時、小松市立犬丸小校内研参加のため加藤先生と出発。

14時犬丸小着。14時30分より始まった校内研修は本年度の個人研究テーマをレジュメをもとにプレゼンするというもの。制限時間は10分間。会場後方にはバスケットボールゲームのタイムキープ用大型デジタルストップウォッチが時間制限用にスタンバイしているのが可笑しい。が、実はこれが非常に効果的だった。全員発表時間を1分以上伸ばした人はほぼ皆無。全員が時間を区切ったプレゼンで成果を聞き合う研修形式自体、指導者のプレゼンテーションスキルの意識化と向上につながるし、それは子どもたちへの指導に直結するのは情報教育の世界ではもはや周知の事実となっている。情報教育における校内研修のスタイルのトレンドが伝わっているか否かは確かめようもないが、そのエッセンスをきちんと校内研に取り入れている犬丸小の研修体制はやはり注目に値する。

自分を含めた我が勤務校の見習うべきところだ。

9人の先生方が発表をテンポ良く進めるのを聞かせて頂く。それぞれテーマとして今学校が対応すべき問題がきちんとピックアップされていること、個々の教師が権限をきちんと与えられると同時に責任をきちんと分担するという形で追究が深められていること、その結果として得られた各分野における知見が年間の学校における教育活動の評価として非常に質の高いものになっていること、それらがひしひしと伝わってきた。

途中校長先生より研究意図に関するコメントがあったが、あえて、特定分野に研究テーマを絞り込まず、小学校教育としてトータルバランスを重視しているという犬丸小の研究指針がまさに具現化している発表会だった。

個々が研究や預かっている子どもの育ちに非常に意識的であること、学校運営にも積極的にコミットする道が開かれていること、ゆえに個々の取り組みが研究部任せではなく非常に高いモチベーションに支えられるように仕組まれていること…。

単級の学校だからできるというレベルではなく、一般の公立小学校の目指すべき校務分掌のマネージメントのあり方として一つの理想型と個人的には感じるのが犬丸小のスタイルにはあると思う。

長いようであっという間に過ぎた2時間半、お礼を述べて辞去。帰途コンビニからA1プリンタ印刷のポスターを某社編集部宛に着払いで送付。帰宅18時過ぎ。

 

2/17(月) 珍しく早起きして8時30分過ぎに家を出る。蕪城小着9時過ぎ、今日は蕪城小学校5年生による「方言交流プロジェクト(水谷先生プロデュース)」の学習成果発表会#1。参加校は蕪城小(石川)、椙山小(名古屋)、雙葉小(福岡)、宝仙小(千葉)。長澤さんともども別クラスのサポートになる。とは言え、長澤さんがきちんと機器のセットアップもしてくれ、カメラワークもやってくれるので、自分はゆっくり参観することができた。

各校の方言に関する研究発表、きちんと調べが行き届いていた。少々音声に問題があるところ(ハウリングとエコー)があったものの、進行は順調。最後の方言浦島太郎寸劇は面白かった。四校がそれぞれの地方の方言で寸劇を構成。役ごとに担当地方を代えるなどしてみても面白いかなと後から思う。やってみないとわからないことってやっぱりあるなあと思う。これまたよい学習をさせて頂いて感謝。

11時過ぎ蕪城小を撤収。明日以降のテレビ会議は長澤さんにお任せすることになっている。若干の買いものを済ませて昼過ぎに帰宅。報告書にとりかかるものの、なかなか進まず悩んだり逃避行動で部屋の掃除をしたり。午前中不調だったらしいDNS設定の調整、午後にはPlalaのネームサーバに変更が到達した模様。安定までまだしばらくかかるかも。

夕食後、午後の野々市小の研修部会(加藤先生出席)に出席するのを忘れていたことに気づく。もはや、後の祭りである。あー、やってしまった…と自己嫌悪。実践センターMLに加藤先生向けにおわびメール送信。

報告書書きにまた取りかかる。深夜オークションに不要のデジタルガジェットを数点出品。高く落札されるといいな。

 

2/16(日) 一日のんびり。昼過ぎにみんなで買い物に出かけ、嫁さんの携帯の機種変更手続き、在庫なしで予約扱いになる。携帯が一番売れるシーズンに入っているとのこと。なるほど。帰宅して携帯Webサイトのテスト立ち上げ。Apacheに携帯Web用のバーチャルドメイン(masaki.zive.net)を設定し、テストサイトを作成。各社携帯のHTML仕様に対応して自動的に複数ページを作成してくれるソフトがなかなか秀逸。バーチャルドメインへの携帯(iモード)からのアクセスも問題なく成功。

アクセスPC用のWebとの両立、つまりPCと携帯のWeb双方の内容の同期の手間をできるだけ省く工夫をもう少し追求する必要がある。携帯用はリアルタイム性、緊急性が高いコンテンツ、PC用は学習成果系のコンテンツに使い分けることにしようかな。大筋で携帯対応Webサイト構築のメドはたったので、コンテンツの意図と内容を詰めていこうと思う。深夜、ドメインの使用DNSをHammernodeからMiniDNSに変更。前者の不安定さがいっこうに解消されず、アクセス時の名前解決ができないことが多いことに見切りをつけた。後者サービスが安定していることを願うのみ、結果は1日後ぐらいにならないとわからないが。

 

2/15(土) 県教育工学会研究部の実践交流学習会に参加のため、8時40分中條邸前にて集合、中條さん中野さん同乗で扇台小へ。

9時扇台小着、石川の情報教育関係者が続々集結。我が勤務校野々市小からは西田さん、村本さん、泉さん、松田さんが来てくれた。今回、あまり強く勧誘をしなかったのでみなさん参加は難しいかと思っていたのだが、この人数が快晴の気持ちよい休日に来てくれるのは感激もの。前回11月13日の「あの」学習会の余韻が残っていることを感じうれしくなる。自分の学校の同僚が見に来てくれるのは何よりうれしいことだ。

9時30分スタート。今回は金沢支部の坂上さんが中心に会を準備してくださった。たくさんの人が集まりよい雰囲気。

5本の5分プレゼン、どれもピリリとしまった良い発表ばかりだった。金沢の養護教諭の方が機器を利用した保健指導の実践を報告していて、それをうちの養護教諭の松田さんが見てくれていたのは有り難いこと。自分の学校からもこういう5分プレゼンの発表に手を挙げてくれる人が出るように働きかけていこうと思う。それが何よりの仲間増やし、共に学ぶ姿勢の共有につながると思う。

後半は中川先生による講演。情報教育というよりも我々教師の授業力・指導力に関する話題。笑いにくるみながらも鋭く我々がつい陥りがちな子供の思い・育てたい力から遊離した「指導」に鋭いツッコミが入る。笑いながら聞きつつも、実は自分の教室での姿を思い出して冷や汗が流れているという、聞いていてとてもスリリングな講話だった。会が終了して中條さん、中野さんとガストにて昼食。今日のプレゼン、講話の充実ぶりが話題になった。本当に良い会だったと思う。

中條さん中野さんを市民文化ホールに送り、帰宅13時30分。読書しているうちにウトウトしてしまい、気づくと夕方。谷口さんのサーバ設定(CGI動作)のメール相談に対応。今日の学習会のフォトアルバムを作成してアップロード。

 

2/14(金) 9時、野々市小にて校長さんのノートPCのネット接続の続き。私物のLANカードを持ち込んであっさり設定OK。やはりカードの問題だったということ。その間も来年度の研究の見通しなど話す。情報化の意味をきちんとわかってもらえるようにしなければと思う。11時退出。

第七餃子にていつものメンバーで昼食会。大学に戻ってきて論文を読み、東明小渡辺さんから依頼されているA1プリンタ印刷物を仕上げ。15時45分退出。

16時20分頃、東明小着。最近しもべ業をさぼっていたので、3ヶ月ぶりの訪問。職員室に上がって、中條さんに依頼されていた印刷物をまとめて渡す。しばらくお茶を飲みながらよもやま話。中野さんも教室から戻ってくる。中條さんの仕事データ持ち帰りの手伝いを頼まれるが、恐ろしく調子の悪い職員室クライアント(Win-MEだ!)からのデータ吸い出し手段がことごとく不調で大いに手こずる。その後、中野さんの石川大会論文をネタに3人で討議。人の意見を真摯に受け止めて論文をブラッシュアップしようとする中野さんの謙虚さ、論文プロットの改善ポイントを短時間でずばりと指摘できる中條さんの鋭さ、東明小姫コンビのコンビネーションの良さは相変わらず。そういえば人使いのうまさ(?)まで似てきてるぞ、中野さんは。(^^;

7時過ぎ、中座してあわてて帰宅。バレンタインデイなので遅く帰るわけにはいかないのだな。いつもより豪華目の夕食&デザートタイム。TVの「もののけ姫」に知らず知らず引き込まれつつ、4月からの計画をぼんやり考える。

 

2/13(木) 大学に向かおうとした矢先、オークション出品したPDAが落札との連絡が入りびっくり。こんなに早く希望額で売れるとは!送付手続きに関わるやり取りを落札者とメールで。梱包して発送準備をしてから野々市小へ。

9時過ぎに野々市小着。町教委への校内ネットワーク現状報告書を作成しメール添付で送信。

校長さんのノートPCが再インストールを余儀なくされたとのことで、ネットワークの再設定…しかしつながらず。LANカードのドライバ導入ができないトラブル、1時間奮闘するも解決できず。その間、昨日知ったISDN回線の引き上げの件について相談。それが及ぼす影響、今西田さんの4年生がやっているテレビ会議授業の意味、来年度以降そういう授業の可能性が絶たれることを伝え、2年後の予算措置の際に善処してもらえるよう働きかけて欲しいことを理解してもらった。真剣に捉えていただいたようでその点は有り難かった。西田さん村本さんの授業を見てもらった効果だと思う。来年度もゲリラ的に回線を確保して授業を仕掛けることも理解して頂いた。前進前進!

しかし、ネットワーク設定は結局うまくいかず、翌日午前に持ち越し。こういうのって意外とプライド傷つくんだよな…と落ち込みつつ、12時過ぎまたも慌てて退出、西インターから北陸道に乗り、一路砺波市出町小学校へ。

12時45分、出町小公開研受付。13時より4年生、白江先生の公開授業を参観。4年生総合の「二分の一成人式」を迎えるにあたって、自分のこれまでの日常の学習姿勢めあてに対する取り組みを振り返り、力の伸びを確認しようという意図。

これまで学習でお世話になってきた外部講師の方々をミニグループで囲んでアドバイスを受けるというスタイルで始まる。外部講師の方々が自分の専門分野を語るのではなく、子どもたちが振り返る自分の成長やまだ足りないと感じていることに寄り添ってアドバイスやコメントを行うという点も、評価を軸に研究を進める出町ならではの授業だし、白江先生ならではのダイナミックな授業設計と感じた。

見ていて感じるのは、子どもたちの真剣さ、前向きさと、段取りを意識した所作の知的さ。落ち着いた良い雰囲気の学習集団が育っている。一人ひとりに自分を振り返る視点がきちんと把握されていて、そのことに対し非常に真摯な意識をもっているから、ゲストティーチャーに対する態度ひとつとっても、真摯で妙な甘えが感じられない。4年生とは思えないというのが正直な感想。

グループでのディスカッションのあとに、全体で振り返りを共有する場面でも、発言する子どもに自然に視線と体が向く様子(左写真)に、子どもたちが課題をきちんと共有しようとする意識が確立している学級経営がずばりと見えた。さすが白江先生の学年だと思う。やっぱりすごい。

授業後の整理会では、今回の授業設計の意図を問う参会者の質問が数多く出た。白江先生のダイナミックな授業設計に埋め込まれた教師の願いや仕掛け(指導案に出てこない部分がたくさんあるようだ)をきちんと白江先生から聞き出そうという意図のもとの質問が大半だったと感じた。自分も一つ意図を質問してみた。

そのあたりを指導助言者の中川先生がいくつかのキーワードをもとに明快に説明してくださって、なるほどとうなずくばかり。

中川先生が提示した評価の意義、意図を教師側と子ども側から整理したマトリクスは、自分の中ではっきりしなくなりがちな評価の意味を再確認させられるものだった。こういうコメント力、即応力が百分の一でも身に付くように努力しないとなあ…。

終わって白江先生にお礼を述べ退出。途中、福野町の雑貨屋に寄り、オークション商品の宅配便送付手続き。店のおばあちゃんにのんびり発送手続きしてもらいながら、世間話。

17時大学に帰投。野畑さんも研究室に来られる。村上さんと今日の感想を話し合う。

19時、実践センターにて教育工学会の打ち合わせと大会準備作業。20時30分終了。飯田さん@条南小と工学会の今後やITCe試験のことなど話し合う。河北支部の活況の理由を教えてもらったり、短いが楽しいひとときだった。

21時帰宅。堀田先生Web日記を見て、3月21日(祝)名古屋で行われる「フォーラムIT活用による元気な学校づくり」の案内を発見、即、申し込み。自分の今の興味の方向性とも合致するし、堀田先生の講演も聴けるので非常に楽しみだ。嫁さんを説得し、家族旅行を兼ねることに決定。東山動物園を杏子に見せてやろうかな。

 

2/12(水) 午前中は大学にて報告書書き。思うようにはなかなか進まないが、少しずつ前進中。

昼食後、大学を出て14時野々市小。6年担任智原先生にプロジェクタとノートPCの画像ソフトを使ってスライドショーを投影する方法とセッティング方法を伝達。卒業発表会で卒業生たちが親への手紙を読むのに合わせて幼少時の写真を保護者に見せようという趣向である。泣かせるなあ…

能村さんからHelpの出ていた学校のネット回線の変更に関する書類提出の件の相談に乗る。町のイントラに学校ネットワークも組み込まれるとのことで、事がかなり大きいことに驚く。テレビ電話に使っていたISDN回線が引き上げられることになっていたり、学校内のクライアントのセグメンテーションで2005年の校内LANの姿には適応できないシステムらしいことが町教委発のごく簡単な説明文書から読みとれた。あわてて町教委の担当者に連絡を取り、状況を聞き、ネットワークシステムの仕様変更の必要性を説得。後日町の担当者と業者を交えて話ができることになった。それまでにこちらの要望書を書いておかなくてはならない。自分の情報収集のアンテナが低くて間際でバタバタすることになってしまったなあと反省、果たして間に合うのか…。現場の意見を取り込んで仕様書に口が出せる、コーディネータの存在がやはり重要なことが身にしみる。

電話数回と書類書きの準備を終えてあわてて野々市小を退出、15時30分蕪城小の長澤さんを訪問。水谷先生プロジェクト「方言交流プロジェクト」テレビ会議交流が次週月〜水に三連続授業がある。その機材セッティングサポートと打ち合わせ。30分ほどでセッティング終了し、三重暁小とテスト接続。3度目でダメだし終了。長澤さんと別れ際立ち話で来年度の見通しなど情報交換。長澤さんも内地留学か14条修士かで遊学のチャンスを狙っているとのこと。早く出た方がいいよとけしかけたり。

18時帰宅。使わなくなったPDA(NTT-DOCOMOのSigmarionII)をヤフーオークションに出品。オプション品込みで二万円強の希望価格は果たして買い手がつくか、お楽しみ。

 

2/11(火) 思わず朝寝。朝食後、論文集をぽちぽちと読んでみる。昼前、家族で妹の家に出かけ、杏子から従兄弟へのバレンタインチョコ渡し&妹長男の小学校入学祝いを渡す。久々にゆっくり世間話。帰りがけAlpenに寄ってスキーグローブを新調。

午後、読書しているうちにいつの間にかウトウト。報告書の構想の再チェック。夕食後、身内で大きなデータを受け渡しするアクセス制限付きのファイル交換掲示板の設定を行い運用テストしてみる。しばらくやっていなかったのでApacheのアカウント管理法を忘れていたが、なんとか思い出して設定OK。アップロード上限40MBにしたのは無謀かな?

 

2/10(月) 過去の論文集などを引っ張り出す。それらを抱えて10時大学着。県工学会の会報原稿三本の締め切り破りをしているので、いそいで執筆開始。13時過ぎ一応終了、圧縮してメール添付で事務局へ送信。その間に水谷先生のテレビ会議プロジェクトがらみで日程調整のためのメールのやりとり。個人的な都合で日程変更をお願いしてしまい、申し訳なかった。

少し落ち着いて、今考えていることの先行実践論文を探して読んでみる。自分がなにを目的にしているかもう少し明確にしながら、先行論文を探して読んでいく作業が必要があると感じている。探すのが結構骨だけど。

15時過ぎより村上さんに協力してもらって、中條さんに頼まれた大判プリンタ関係の仕事にかかる。でかすぎる画像データにノートが悲鳴をあげつつも1時間半かけてなんとか終了。渡辺さんの依頼はファイル到着待ち。17時過ぎ退出。

18時帰宅。夕食後、運用テストとして携帯電話等対応の掲示板CGIの設定とアップロード。嫁さんのi-mode携帯からも閲覧、書き込みできることを確認。パスワードによるアクセス制限もできるが、残念ながら書き込みのスレッド化には対応していないようだ。別タイプのCGIもテスト運用してみたいと思う。

夜半、中條さんからメール指示が入り、工学会会報原稿の書き直しと表紙写真の候補をサーバにアップロード。

 

2/9(日) 8時、テルメ金沢の第二駐車場にて中條さん、井表さんと合流。井表さんの車に乗せて頂いて西インターより一路富山大へ。今日は教育工学北陸三県大会富山大会にて発表である。

9時過ぎ富山大到着。笹原先生、石黒先生、澤橋先生、高畠先生、林先生@庄西中の富山なみなさん、谷口さん@金沢大内留チーム、岡部先生@星稜大、村井先生@石川県教育センター、江守先生@大門高校、河北の山下さん、飯田さんも来られていた。

三つの教室に別れて分科会が9時30分より開始。澤橋先生の総合における評価の発表、笹原先生の日米教育環境比較論、村井先生の初任教師のメディア利用授業論、谷口さんの小中連携情報教育カリキュラム開発の順に聞く。どれも興味深いものばかり。特に笹原先生のプレゼンでは、アメリカ(ケンタッキー)の教育が自分の先入観とは大きく違って躾重視、反復学習重視の面も少なからずあることを知り、驚いた。

5番目の発表は自分だ。「教育情報化コーディネータの現実的課題とその解決の方策の一考察(2)」としてプレゼンに手直しを入れて発表。高橋先生、笹原先生が並んで座って聞いておられるので非常に緊張。発表していて喉がカラカラになり一瞬頭が真っ白になったりしつつ、30秒ほど発表時間オーバーでなんとか終える。ITCe面接の時のほうがよほど落ち着いて話せたなあ…と自己嫌悪。質疑があったが良く覚えていない(^^;。やれやれ、いつになったらもっと度胸が座るんだろう…。

その後、中條さんの発表を聞きに行く。多校交流と相手限定交流の質の差異を論ずる実践発表。いつもながら堂々、論旨がわかりやすくて聞きやすい。流石。その後の林先生@庄西中の総合とその評価を中学校全体で進めている実践発表を聞く。なかなか総合で指導者間の共通理解が難しいと言わがちな公立の中学校だが、地道かつ確実に全校を巻き込んで進めておられる様子が伝わってきて感動。林先生のお人柄&戦略の巧みさあってこそなのだろうと思う。

その後、砺波庄南小の山本良一先生による学校ML運用の実践発表。今一番興味のあることなのでじっくり聞く。運用のノウハウや留意点など参考になることばかり。終わって名刺交換をさせて頂き、河北の飯田さんも交えてお話を聞かせて頂いた。よい実践の情報を得ることができて、来て良かったと思う。

富山なみなさんと昼食会をした後、また石川三人組でわいわい情報交換しながら帰途につく。これがあるから県外の研修は楽しいし、ためにもなるんだな…といつもながら思わされること。身近な仲間&遠くの仲間&外の研修と情報源の大事さを再確認。学びが多い大会だったと感謝。

15時過ぎ帰宅。娘の遊び相手、携帯電話対応掲示板CGIやWeb作成ツールの情報をGoogle検索でじっくり探索。いくつか良い候補が見つかる。問題は先行実践にはどんなものがあるかだな。明日以降、論文あさりもしていこうと思う。

夕刻、名刺交換をした山本先生@庄南小から挨拶メールをいただく。今日のお礼も含め返信。この後もいろいろ教えて頂ければとお願いをしてしまった。Webで調べてみると、山本先生はこれまでにも堀田先生との連名論文をいくつも書かれている方だったとようやく気づいた。富山は論文で実践をきちんと積み上げている方が多いなあ。Give&Takeが成り立つようにするにはどうしたらいいだろうか、しばし考える。

 

2/8(土) 通販OTAKUの虫が騒いで購入した品が届く。以前から欲しかった10mの軽量VGAケーブル、一つ持っておくとプレゼンの会などで非常に便利。年度末までに自分専用のプロジェクタも購入するつもり。プロジェクタはここ1年ほどで本当に安価になった。1500ANSI以上、XGAリアル対応で22万円ほどでよりどりみどり。SVGAなら15万円弱でOK。それでも高いけれど、3年前はこのスペックだと定価で100万円オーバーコースだったことを思えば手を出しやすくなった。

もう一つは車のキーレスエントリーのアンサーバックシステム。さっそく取り付け作業を例によってDIYでやる。1時間ほどで作業終了。見栄アイテムだよなあ、こんなのにお金使ってていいのかなあと思いつつ、便利は便利だし、1万円しないからいいか…と自分に言い訳してみたり。(^^;

午後から原稿書き、家族で買い物、明日の教育工学北陸三県富山大会プレゼンの手直し作業など。

 

2/7(金) 6時起床、久しぶりのことで辛いこと辛いこと…。いやはやこんなことではいけない。現場復帰リハビリをしていこう。(^^;

7時過ぎ野々市小に入り、テレビ会議セッティング。1時間あまりで終了。とも100プロジェクト原稿に必要と思われる機材セッティングの写真を撮るために30分ほどかけて機材や用品、セッティングの様子をデジカメで撮影。

9時20分、予定よりも少し早く「伝統工業サミット」キックオフテレビ会議がスタート。参加校は、福岡の私立雙葉小、名古屋の私立椙山小、三重の私立暁小、そして野々市小。考えてみれば、雙葉も椙山も私立の女子校、暁も三重の名門小だから、ただの公立校の我々はなんとなく面映ゆい気がする。他校の子どもたちの反応の機敏さ、いかにも知的な感じが漂う。しかし、野々市小4年生たちも、緊張しながらもよくがんばっていて、堂々とした発表態度、勝るとも劣らないものだった。さすが西田さん村本さんの指導だと感服。

クイズや各地の伝統工業の紹介で一時間はあっという間に過ぎた。

機材もまずまず調子よくて無事終了。撤収作業30分ほど、11時過ぎ野々市小を退出。

12時少し前大学着。報告書作成のためにかき集めた資料を整理。データの集計とエクセルへの入力処理作業、章構成の再検討と修正。内留生全員、黙々と作業して研究室は珍しく静かだった。村上さん、谷口さんと卒業旅行の日程相談、宿泊所をネットから予約。16時30分退出、17時過ぎ帰宅。

18時再び家を出て路線バスで金沢駅前、19時石川県教育工学会の新年会@弥助寿司。吉田貞介先生、岡部先生、村井先生、加藤先生、島先生、畠山先生、中條さん、山下さん、飯田さん、井表さんが勢揃い。清水さん、細川さんの金沢組も途中から合流。吉田先生から石川県教育工学会の歴史を聞かせていただき、パイオニアとしてのこの会の意気に感じるものがあった。次は我々が拓くべきという言葉が重い。岡部先生からは、なれ合いでなく一匹狼が互いにぶつかり磨き合うという心意気で一人ひとりが力をつけていってほしい、それが工学会の歴史だとの言葉もあった。お二人の重鎮からのメッセージが心に染みた。組織だからいろいろあるけれど、志を同じくする者でがんばっていかねば、と研究部のみんなで話合う。

帰りの路線バスをバス停で待ちながら、来年の実践アイデアがふと閃く。既に研究され尽くしたテーマではないのか、学びとして意味があるのかどうか、学校的に認めてもらえることなのか、いろいろ調べてみる必要がありそうだ。バスに揺られながら考えを巡らす。まずは下調べから動いてみようと思う。

 

2/6(木) 珍しく予定のない一日。9時過ぎに大学に到着、報告書章構成案の詰めの作業など。夏に取り組んでやり残した資料をきちんと反映させたい。昼食は久しぶりの第七餃子ツアー。あと何回来れるかな。

午後も作業続行、ようやく全体像が固まってきた。加藤先生、中川先生に相談の必要があるな。

18時過ぎ帰宅すると、iTCe2級の合格証が届いていた。今年度の最大の成果物だったと言えるかもしれない。これを目指してJAPET主催の研修に応募したのが2000年の秋。そこから、自分の周りの状況は大きく変わっていった。2年余りでずいぶんそれまでとは違う場所に自分は立っているのだなあ…と不思議な思いがする。

 

2/5(水) 午前中は自宅でメール処理&内留報告書の章構成案作成。振り返るとやはり今年度はITCe絡みの学習で明け暮れた感がある。栃木大会論文を中核に、ITCeの必要性、求められる姿と現実のすりあわせの姿、検定のめざすものとと受検の実際をまとめるつもり。

午後からは野々市小に出かけて4年生の伝統工業サミットリハーサルに立ち会い。西田さん、村本さん、子どもたち、みんな気合いが入っている。金曜の本番が楽しみ。機材セッティングをきちんとやろう。

その後15時45分から校内研の全体会に出席。今年度の各学年の成果発表会。それぞれの学年の取り組みが俯瞰できて興味深かった。来年自分は何をするのか、考えさせられた。ただ、10分という発表時間の意識や成果の見せ方は改善の余地があると思った。10分で説明しきれるはずもない長いレジュメを読み合わせるよりも、2005を意識してそろそろプレゼンソフトでやることを考えてもいい時期だと思う。時間と見せ方の意識化、来年度早々に提案するつもり。徳島三好郡ITCe中川先生の論文「校内の情報教育実践の意識を高めるための相互プレゼンテーションによる教員研修」を来年度は野々市小で追試してみたいと考えている。学校でパソコンスクールをやっている時代ではもはやない。

4年生の発表を聞いて中座し、差し入れの寿司を買って瀬女高原スキー場に向かう。16時過ぎ、瀬女高原ロッジ村に到着。中川加藤研究室の合宿ゼミ合流。卒論修論プレ発表会に内留生の報告会練習を入れてもらう形。中川先生、そして2年生、3年生からも鋭い指摘・質問が飛び交う中で発表するのはかなり緊張。7分の発表時間を守りきれず尻切れトンボになって反省。ITCeの実際や意義について質問され応える。報告書の内容に付け加えるべきものが見えてきてありがたい。

19時過ぎ終了、残って宴会に参加したかったが涙をのんで山を下りる。休みや夜に出かけることが続いて家族(嫁さん)の目が怖かったり…人生はつらいなあ。(^^;

 

2/4(火) 8時メール処理と今後の予定表づくり。9時に家を出て10時大学着。北陸三県富山大会、プレ内留報告会、県教育工学会会報原稿のフォーマット確認など雑務。学食にて昼食。あと何回学食で食事に来れるかな。

午後、映像メディア論(最終回)。谷口さんが学生グループの集めたユニバーサルデザイン資料に対し的確なコメントをびしりと決めていた。研究室に戻り、各種原稿執筆のための準備等。16時研究室を出て、カーショップに寄ってから帰宅。

 

2/3(月) 読書、散らかった部屋の荷物の整理。11時過ぎ、野々市小にてテレビ会議セッティング開始、12時過ぎに終了。テレビ電話につながるカメラ3台、プロジェクタ、アンプ、マイク2本、スピーカの信号配線&電源配線はいつもながらスパゲッティー状態に陥り、悩まされる。配線が最小限の手間で済むようなオールインワンの移動用セットを作るといいかも。たとえばIzumiのプロジェクターカートのように…。試作してみようかなあ。

セッティングを終えて休んでいると、村本学級の子が給食をPC室に届けてくれた。配慮がうれしい。感謝感謝。m(__)m

13時30分よりプレ伝統協業サミットの#2スタート。学校当てクイズ、方言じゃんけん、山手線ゲームという風に、初顔合わせのお互いを近く感じさせるための交流内容。

村本学級の子どもたちは前向きさと反応、そして相手に伝えるためのアイコンタクトと声の大きさをきちんと意識化できていた。楽しむためには相手を意識したコミュニケーションスキル(この場合声の大きさがメインかな)の必要性にリアリティーがあったという意味でこの交流の時間は野々市4年生にとっては大きな意味があったように思う。

20分間の接続時間はあっという間に過ぎてしまったが、その後の交流掲示板への熱心な書き込みの様子が見られた。キーボード入力スキル、これもやはり必要感が出てきたことが見て取れた。交流体験が必要感を促しスキル習得へのモチベーションになる流れができているようだ。交流学習の意味を感じる。

撤収して一度帰宅。2〜3月の予定をOutlookに整理して入力すると、仕事がかなりたまっていることがわかった。原稿執筆や発表会、プレゼン作成、Think Quest関連の仕事… のんびり構えていたらあっという間に追いつめられそうだ。

 

2/2(日) 6時45分起床、7時加藤先生とホテルレストランでの朝食。7時50分出発、伊那小着8時45分。

まずはフリーの公開授業参観。どの学年も大がかりな総合の取り組みをきちんと積み重ねてきている様子が、力の入った教室内掲示、成果物の校内展示などで見て取れる。教科のあらゆる局面に総合での学びにつながるものを結びつけてコアカリキュラムとして運営されている様子がわかる。とにかく「ものづくり」を中心とした子どもの体験と内面の成長を重視した取り組みがなされていることがわかる。校内を加藤先生について見て回りながら、ポイントを教えて頂いた。

昼食前の最後の授業は公開共同討議のための提案授業。障害者のためのスーパーマーケット等の施設や取り組みを広めるためのポスターや放送をどう作ればよいか検討する4年生の授業を参観。広い視聴覚室が参観者でぎっしり。情報教育っぽい授業であること、評価を正面から取り上げた授業であることが、これだけの参観者を呼び込むことになったような気がする。

それぞれの班が作成した成果物が効果的な表現になっているかを相互評価することが授業の目的。子どもたちのこれまで学びは教室掲示にきちんとわかる形で蓄積されていて、やはり伊那小ならではの実践の厚みを感じる。しかし、授業自体には期待した「情報教育っぽさ」を感じ取ることができなかった。相互評価のためのワークシートの観点、ワークショップ的なグループ成果の発表形態などは含まれず。これはこちらが勝手に期待したから仕方がないが、公開授業の内容サマリーの中で一番情報教育のエッセンスが入るべき授業形態だっただけに、少し残念。伊那小の研究の中には情報教育が位置付いていないのかな…という感触。

昼食はお弁当を各教室で。6年生の子どもたちが豚汁の給仕をし、食べ終えたゴミの分別と片づけのやり方を説明、分担していて感心した。子どもたちに実質的な仕事をきちんと分担させて育てようという伊那小の姿勢が伺えた。

その後の分科会では提案授業について参会者と討議が行われる。4年生の実践として1時間の中に、作成と相互評価が詰め込まれていて時間不足だったこと(研究授業だから仕方ない面もあるけど)、相互評価の軸が内容面なのか表現面なのか、長いスパンのカリキュラムの中にスキルがどのように埋め込まれているか等々、情報教育的な部分から聞きたいことを二点ほど質問してみながら討議に参加してみた。

分厚い実践が営まれている伊那小にはまだ残念ながら情報教育っぽい視点でカリキュラムを見るということはなされていないように感じる。が、もしここに情報教育の風が吹いたらどうなるだろう。2005年の伊那小学校はどんな実践をしているのか、それが非常に知りたい気がした。

長い一日かと覚悟していた研究発表会もあれよあれよと終了、それだけ充実した見聞ができたということだろうと思う。さすが天下に名の知れた伊那小実践。あと2年後に迫った「2005」の伊那小の変貌がなされるのか否か、また見に来たいと思う。

15時、パネルディスカッションをパスして加藤先生と帰途に着く。長野道、上信越道、北陸道と加藤先生アコードSiRは飛ばしに飛ばす。3時間半で金沢西インターへ帰着。いや速かった!

 

2/1(土) 7時過ぎに起床、旅支度。娘としばらく遊ぶ。また休日をつぶして出かけるので、家族には悪いなあ…、と思いつつ、4月からはこういう勉強もできにくくなることを思えば申し訳ないけど、今しかないチャンス。どっかで埋め合わせをしなければ。

12時30分家を出る。13時、テルメ金沢第二駐車場にて加藤先生の車に乗せて頂き、一路信濃路を目指す。途中、加藤先生と今年一年のことやこれからの野々市小のことなどいろいろ相談させて頂いたり教えて頂いたり。上越から上信越道に入り妙高を抜けると快晴。順調に走って17時前に諏訪湖に到着。晴れの諏訪湖は半分氷も溶けていて「御神渡」は見られなかったけれど、湖面を渡ってくる風はたぶん氷点下の冷たさ。長野はやっぱり寒い。

17時30分、湖畔のホテルにチェックイン。19時、加藤先生と上諏訪の回転寿司にて夕食。満腹で満足してホテルに戻ってあっという間に寝てしまった。

 

 

 

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masakiの情報教育レポート 管理者 正來 洋