Web管理者日記 2002年11月

 

11/30(土) 一家そろって朝寝。起き出して読書、娘の子守、部屋の掃除。昼食後、ジャンクショップのWeb通販で届いていたThinkpadのmini-PCIボード換装作業。LANとModem両用のコンボカードに入れ替え、無事動作確認。定価2万円弱のカードが1280円だったので、これはお得だったな。(^_^) 

夕刻、ITCe2級2次試験の面接案内メールが届く。12月15日園田学園女子大学(大阪)13時からの20分間に決定。前泊は必要なくなり、まずは安心。

 

11/29(金) 内留生のMLに村上さん、谷口さんと次々風邪でダウンの知らせが入る。自分も咳が止まらず、家で静養と読書。LinuxサーバのWebDAVサーバ化の学習と試験運転。割合すんなり動き始めるが、若干挙動不審もあり、とりあえず停止してさらに情報を収集。夜、有元さん@兵庫よりLinuxWebサーバの設定法についての問い合わせがあり回答。身近な人にホームWebサーバを立ち上げる人が多くなってきた。時代だなあ。

 

11/28(木) 久しぶりに研究室へ。積ん読状態だった教育書を読み始める。昼は真栗先生のお別れ会というわけでもないけれど、第七餃子で昼食会。

午後はゼミ。今日は真栗先生@出町小の内留最終発表と亀田さん@4年生の卒論について。真栗先生の提案からは子どもたちの発表力、質問力、コメント力をどう評価していくかについて討論。教師が子どもを評価する軸をどのように意図的に「ずらして」いくかが年間を通じた力の育成と保証につながるのだろうなあ…という議論になった。亀田さんはまだ結論部分での迷いがあるとのことで、みんなでその点を討論。

帰宅して「深夜特急」を5巻まで読み進む。

 

11/27(水) 目覚まし二つが鳴って7時過ぎになんとか起床。杏子の咳がひどく今日は幼稚園を休ませることにした。少々ぜんそくの気味があるようで心配。

8時50分野々市小。放送室にこもって残りの資料と提案プレゼンを作成。引き続きDVカメラとプロジェクタ、スクリーンをセッティングし、14時半過ぎからプレゼン撮影を開始。

今回は5分程度というこれまでの試験で一番キツい条件のプレゼンが求められている。10枚のスライドを作成して臨んだが、どうしても7分を切れず、スライドを整理して8枚程度に減らし、何度も練習と撮影を繰り返す。試験のためのプレゼンなので一発撮りが原則になる。中断や編集は許されない。しくじったら撮り直し。コメント忘れでも撮り直し。ようやく5分30秒程度にまで短縮できて時計を見ると16時30分。5分プレゼンを撮るのに2時間もかかってしまった…

提出物をそろえて封筒に詰め、24時間受付の新金沢郵便局へ。が、途中で内容に不備があることに気づき、野々市小にとって返して加筆修正。印刷して資料差し替え作業。18時ようやく中央郵便局へ。速達の簡易書留で提出課題をJAPET事務局に送付。いつもながらギリギリ仕事になってしまうのは情けない。内容的にもまだまだ修正したいところがあった。キリがないのだが、自分ながら満足とは言い難い出来。

要するに時間の自己管理ができてないということ。自分のような凡人にとっては才能より何より、そちらのほうが仕事の質を高める早道ということに最近ようやく気づきつつある。気づきが遅すぎるし、わかるとできるが違うのは、やはり悲しい事実だけど。

帰宅後、昼飯を抜いていたことに気づく。夕食が美味。食後、東京行きの時に車中で2冊分一気に夢中で読み、多忙でストップしていた「深夜特急」(沢木耕太郎 新潮文庫全六巻)の続きを読む。眠さを忘れるぐらいの大当たりの本は久しぶり。

 

11/26(火) 7時起床。大学に行かずに朝から課題作成作業に没頭。水谷先生@三重暁小に情報教育カリキュラム送付の依頼。夕方にメール添付で送るとの即レスが返ってくる。ただただ感謝。昼食を挟んで夕方までPCの前に座りっぱなし。

15時過ぎ、水谷先生から資料提供メールがありお礼のメールを送る。水谷先生ありがとうございました。m(__)m

時間はあっという間に過ぎ、18時に提案書ほぼ完成。予想以上に難航して時間を食ってしまった。本日中の郵送はあきらめ、今日の夜にプレゼン撮影以外の提出物を揃えることに全力を挙げることにする。

21時から作業再開、資料作成に没頭して、ふと気づくと27時前。さすがに疲れ、途中で寝ることにした。

 

11/25(月) さほどの疲れも残さずに7時起床。身支度して蕪城小の「全国多地点方言交流」授業の参観。長澤さんは着々と準備を自分でこなし、無事授業がスタート。昨日東京で会っていた水谷先生@三重暁小の元気なお顔と声のもと、楽しい交流授業が進む。しかし仕事がたまっている自分は無念の中座、冷たい雨の中を野々市小に向かう。清水先生@大徳小に依頼されたテレビ会議機材を揃えて梱包。ついでに学校サーバの不調を調整。

大学へ向かい10時30分着。今日明日でカタをつけなければならない、ITCe検定の提出課題作成にとりかかる。夕刻まで昼食を食べる時間も惜しみつつひたすら地道に思考と作業。さるソフトウェア導入契約の詳細について、経験を持つ大場先生@山梨にメール問い合わせ。2時間ほどで詳細な返信と資料提供があり大感激&大感謝。さらに18時過ぎまで粘って作業。19時帰宅。夕食と一休み、Web更新作業、引き続き課題作成作業。ようやく問題点に対応したプロットを最終決定し、提案書本文を書き始める。12時、作業終わらずだが、気力が尽きて沈没。

#とても濃くて充実していたD-proオフの模様は、気合いを入れないと書けそうもないの

#で、ITCe検定課題提出が終わったら報告します。がんばらなくては… m(__)m

 

11/24(日) (執筆中)D-project推進メンバーオフ

 

11/23(土) (執筆中)D-project秋のセミナー 発表&分科会座長 懇親会

 

11/22(金) 元吉原小の公開研当日。6時30分起床、身支度と朝食。徒歩で8時過ぎに新富士駅。Sirius-MLのみなさんと合流してタクシーで元吉原小へ向かう約束があるので新幹線改札口にて待っていると、先に来ておられた佐藤先生@山形に声をかけていただき驚きつつご挨拶。当方の顔をなぜ知っていてくださったかお聞きすると、笹原先生@富山の「情報教育ともだち200人」Webアルバムにて自分の顔を知っていてくださったとのことで、ネットワークの出会いの不思議さとありがたさを実感。8時半、水谷先生@三重、竹中先生@東京、竹田先生@山形、それにいつもの仲間、中條さん、長澤さんも到着して、タクシーに分乗、元吉原小へ。

午前中は3時間分の公開授業を見る。4年生の情報の授業で、自分たちが作ってきたポスターとCMを振り返り、それぞれのメディアとしての良さを見つける授業が特に印象的だった。国語的な意味でも子どもたちがしっかり鍛えられていて言葉のキャッチボールがきちんとできていたこと、板書とプロジェクター映像が当たり前に共存していて有効に活用されている様…教科情報を離れて見ても、すぐそこに来ている教室の風景を理想的に見せてくれたような授業だった。そして全体を通して思ったことは、やはりカリキュラムが教師集団できちんと定義共有され実行に移されていくことの強み。一人ひとりの教師の資質にのみ頼らず学校として子どもの力を確実につけていくという決意が表れていると感じた。ただし、「教科」として位置づけられた一つ一つの単元は、授業巧者の教師によって名人芸のように仕掛けられるロングターム「総合」のダイナミックさとは感触が異なる気がした。たぶんそれはコインの裏表なのだろうと思う。

昼休みにはSirius-MLのメンバーで体育館の前の席を占領し輪になってお弁当&全国のお菓子自慢大会。かなり浮いていたと思うが、楽しい会食になった。午後の授業と全体会を参観後、タクシー乗り合わせて新富士駅。待合室では竹中先生@東京と、東京までこだま号では中島先生@鳥取と隣の席になり、じっくり地域の情報教育事情などを話し合う有意義な時間になった。

東京に着き、銀座の宿にチェックイン、荷物だけ部屋に置いて赤坂へ。小松原さん@川崎、村上さん、谷口さんに合流して近くの焼鳥屋で内留生関東オフ。夏以来の小松原さんと大いに飲み、歓談。情報教育談義でまじめに盛り上がったり、オヤジ的会話でさらに盛り上がったり… 楽しい一夜だった。

 

11/21(木) 10時、大学にて実践センターの内地留学中間発表会。栃木大会のITCe論文が前半の取り組みの目玉だが、これまでに何度もゼミで経過を取り上げてきたので、今回はこれまで参観した公開研究校の概観をまとめて考察すること、今後の学習として取り組みたいことをまとめてみた。とにかくこれからは読書で基礎的な素養をつけること、公開発表校や実践者の姿を自分の中でまとめなおすことが自分のテーマになると思う。そこから来年度の研究のテーマを早く見つけ出したい。

午後は修士課程や卒論の学生さんたちの発表があるのだが、元吉原小とD-proセミナーへの参加のための移動を控えているために中座、一度自宅に戻ってから美川駅へ。車を置き、普通列車で小松、加越号で米原、新幹線、名古屋乗り換えで新富士着21時、ビジネスホテル「光年」泊。

 

11/20(水) さすがに前日の疲れが出て朝は起きられず。自宅でぼんやり読書、そうもしていられないとITCe課題の構想を進めるが、思うようには進まず。先月号から定期購読を申し込んだ日経ネットワークが届いたのでそちらに逃避。冬の2005年の教室セミナーのアナウンスがあり、即申し込み。申し込みナンバー#4を獲得。

午後、野々市小に機材を取りに行き、その足で蕪城小16時、長澤さんのテレビ会議授業(水谷先生@三重暁小チーフの全国方言交流プロジェクト)のためのセッティング作業。4階の集会室から2階職員室までISDNケーブルの空中架線(早い話が窓開け投げおろし)フェニックスミニへのマイク、プロジェクタ、スピーカ、DVカムの接続。

前年に蕪城小でのテレビ会議セッティングは難なく成功していたので楽勝とタカをくくっていたのだが、その後の学校インターネット3導入、県の給与システムの導入でISDN機器の配線セッティングが変わってしまったらしくISDNのデータ通信(1Bや2B)が通らない。音声通話はOKなのに…(泣)

中間のISDNルータの設定がじゃまをしているらしいが、校内電話のシステム設定があって下手にいじくれない。水谷先生がテスト接続のために待機してくださっていたのだが、今夕は断念。明日早朝に私物の単体DSUに換装してテストをすることにした。

テレビ会議セッティングって、安定しているフェニックスですらこのハードルの高さである。臨時設営のつらさでもあるかな。あるいは設定者のスキル不足か…(号泣)

18時30分蕪城小を無念のまま退出。帰宅途中、近所の旅行社で明日からの出張の切符の手配。今回は富士〜東京の三泊四日のロード。

 

11/19(火) 未明3時に起床。今日の授業で見せるデモ用のLEGOブロックのロボット作成作業。大阪まで来て何やってんだか…

6時、嫁さんと娘も起床。7時大阪玉川の宿を出発して金沢へ。11時前帰宅。支度をして即大学へ。11時40分着。仕上がっていなかった授業用プレゼンを作成。昼食は食べる余裕なく、12時50分「映像メディア論II」アシスト講師。プログラム制御を取り上げる意義を情報教育的な面と子どもたちの遊び文化の面から自己流で解説プレゼン。グループ分けをして、レゴキットを配布、パーツの整理。その後のデモ作品試作指示までで今日は時間切れ。学生さんたちは楽しそうに取り組んでいたのが救いかな。

その後、4限の「カリキュラム開発特論」に参加。今日は公開研究校参加のレポート発表会でいくつかの発表を聞き、討議。輪講参加者のコメントがだんだん「情報教育っぽい」文脈になってきていることを感じて、それがおもしろい。

16時過ぎ終了、そのまま勤務校のPCセッティングとメンテナンス依頼に応えるため野々市小へ。予定作業はすんなり終了。が、ディスプレイドライバに問題を抱える児童用クライアントを一台発見。グループポリシーとレジストリが不整合を起こしてしまっているらしくドライバ再導入などでも症状改善せず。後日メンテに回すことにする。19時帰宅。あさってからの日程の確認と列車時刻の調整、Web更新、メール処理などしているうちにPCの前でウトウト。24時仕事を残しつつ就寝。

  

11/18(月) 6時前起床、家族で大阪に向けて7時出発。北陸道、名神、阪神高速経由で天保山「海遊館」11時過ぎ着。大阪セットなるランチメニュー(きつねうどんとたこ焼きのセット!)を3人で食し、海遊館を見学。大きな水槽は迫力あり。

15時、玉川の「ホテルニュー松ヶ枝」に入る。和室14畳は清潔で広く快適。17時近所の中華料理で夕食。18時、タクシーを拾い単身大阪ドームへ。19時Paul McCartnyの最終公演。これが最後と言われる日本公演、自分にとっては最初で最後のPaulのコンサートになるはず。30曲以上、3時間にわたる熱演にただただ感動、ストレス大解消。終演後、30分近くタクシー探しに費やして23時過ぎ、ホテルへ帰投。爆睡。

 

11/17(日) 読書や調べものなどで比較的平和に過ごす。ITCe2次課題の下調べに取りかかってからかなりたつが、こちらはなかなか進まず悩ましい。

 

11/16(土) 大阪行きの支度と火曜日の委託授業(プログラム制御可能なレゴブロックを使った演習)の準備のために、買いものや荷物作りなどで一日暮れる。

 

11/15(金) 午前中は家で野暮用を片づけ。午後から附属小公開研の二日目、パネルディスカッションを聞きに出かける。パネラーは陰山英男氏@兵庫山口小、佐々木洋平氏@神奈川チャータースクール仕掛け人、臼井忠雄氏@筑波大附属小、コーディネータに中川先生@金沢大、指定討論者に松下先生@附属小という豪華な顔ぶれ。

陰山先生は若干の裏話も交えつつあまりにも有名な子供の生活基盤作りに根ざしつつの学力向上という著書の通りの主張、臼井先生は特別活動的要素の強い総合の重要性、佐々木先生は既存の学校システムでは救えない子どもたちに寄り添う新しい学校作りを主張されていた。3人の間にそれぞれ議論の軸が生まれそう。とても興味深い討議になっていて、生でこれだけのパネルが聞けるのはホントにおトク。

帰りに中條さん、中野さん、井表さんでまた喫茶店でディスカッションをする予定だったが、寺家小公開研に参加していた三重忍者組(中村さん、上谷さん、中西さん)との夕食ミニオフがあると中條さんに誘われ、急遽松任へGO! 中條・中野・正來@加賀忍者組が三重忍者組3人を焼き肉「恵比寿」にて迎撃。三重忍者組は中條さんの携帯電話ナビゲーション(ひっかけとフェイントあり)に翻弄されつつも無事到着。

寺家小の公開研の様子を聞いたり、来春あるいは来夏に忍者組全国オフをやろう!という企画も動き出す。相変わらず美味なる恵比寿の焼き肉を囲んでの楽しい夕餉。

19時三重忍者組が長い帰路につくのを見送り、帰宅。佐々木先生の著書をAmazonでサーチして発注、到着が楽しみ。それにしても濃い一週間だったなあ。

  

11/14(木) 午前中は大学にて来週火曜の授業の準備。午後からは金沢大附属小の公開研に出かけ、情報の分科会に出席。久しぶりに大峯さんの元気な顔が見れてうれしかった。しばらくサークル仲間としての共同活動ができない状態だけれど、また早く地元に戻ってきていっしょにやれたらなあと思う。

 

11/13(水) ほりたんin石川松任の日がついにやってきた!

準備のために早起き。まずは野々市小にて拡大機による大判ポスター印刷&会場案内掲示の印刷作業。予備のプロジェクタ、ケーブルを校内からかき集める。今日の学習会は野々市小の研究推進部のメンバーの大半が参加してくれる。参加してくださる方々に最後のプッシュ。情報教育の一端を知ってもらう意味でも、野々市小の今後の研究的にも重要な日になるはず。地区の参加者も平日夜にもかかわらず50名を越える申し込みがあった。他地区もいれて参加者80名を越えそうだ。

10時30分野々市小を退出、伸ばし放題だった髪を切りに松任の散髪屋へ。11時30分銀行にておつり用の小銭両替。いくつかの電気店を回りケーブル等の購入。八番ラーメンで昼食。いったん帰宅し領収書など揃える。杏子も幼稚園から帰宅。堀田先生から書類印刷依頼の電話に対応。

15時50分松任学習センターに掲示物などの荷物を搬入、16時30分小松空港に堀田先生出迎え待機。無事到着された堀田先生を乗せて松任へ。道中、今日の学習会のこと、超短期内留での皆川さんのことなどを話題にしつつ、17時30分いったん松任グランドホテルにお送りする。そのまま学習センターにて諸準備。プロジェクタのビデオ入力プラグの規格違いのトラブルなどがありつつも何とか対応し、uchiwa-MLの仲間が全開でばりばり準備をこなしていく。軽食準備の竹多さん栗山さん中野さん、機器の山守さん、掲示物では池岸さん@長田町小と渡辺さん、受付の西田さん、長澤さん、館内誘導の井表さん、雨の駐車場で防寒具に身を固め誘導を一手に引き受ける山本さん、守田さん。各持ち場で恐ろしいほどてきぱきと仕事が進んでいく。こういう仲間との仕事は、本当に気持ちが良かった。このメンバーで良かったと思う時間だった。

18時20分受付がスタート、軽食の会場に三々五々人が集まり出す。悪天候、平日の夜という条件で少し出足が鈍く心配になったが、時間が経つにつれどんどん人が入り出す。

18時50分、堀田先生をホテルにお迎えに上がり会場へ。19時学習会がいよいよスタート。まずは5分プレゼン5本。

見ていて感じたのは、5分でプレゼンをすることの意味を理解することがいかに発表者の振る舞いを変えるかということ。

「5分で終われると思います」という前口上と裏腹に終わってみれば3分近く規定時間をオーバーする方も。時間の制約がある運営側としては舞台袖で聞いていて冷や汗が出る思い。

それに引き替え2日前に身内の練習会でざくざく斬られて修正をかけてきた山守さんと中野さんのプレゼンは鮮やかだった。山守さんはこのような場での発表はほとんど初めての緊張感を感じさせつつもきちんとまとめ、中野さんは見るたびに伝えたいことを伝える構成力にどんどん磨きがかかっていく。その姿に思わず嫉妬に近い感情を感じるほど。刺激として見習わなければと思う。実践をこつこつと重ねている人の強さ。そして山下さんの発表は説得力のある実践に裏打ちされたいつもながらの堂々たるもの。

5分の制約の意味をきちんととらえている人のプレゼンはちゃんと聞ける要素が必ず含まれていると思う。意識の違いが基底にあるのだから、それは逆転不可能な差になってしまうのだろう。

20時堀田先生によるプレゼンの講評を含めた講演会がスタート。交流学習とはなにかが、発表者の内容を引きつつ的確に分かりやすく解説され意味づけされていく。そしてそれが情報教育とは何かという話につながり、情報教育に対する誤解が丁寧に解題される。ユーモアを交えながら教育の現実的課題が語られつつも、学校に期待されかつシビアに外部評価されて行くであろう近未来の教師像を伝える厳しさの一端もきちんと伝えるプレゼンに、いつものことながら引き込まれっぱなしの45分間。

舞台にはいつものように堀田先生が軽やかに鮮やかに聴衆に語りかける姿、そしてフロアには自分の勤務校の同僚たちが熱心にうなずきながら聞き入り反応する姿。舞台袖から見ているうち、胸が熱くなる思いがした。去年の春、初めて堀田先生のマネージメントに触れ衝撃を受けた、「あの」琵琶湖セミナーを思い出す。今、それがこの地で再現され、「堀田節」を学校やサークルの仲間と共有できている。そのことが夢のように感じられた。講演を終えての岡部先生の挨拶も、今日の日の意義を改めてみんながかみしめられる内容。余韻を楽しみつつ、21時、無事に会は終了。

急いで会場を撤収し、21時30分、ほりたんを囲む会@松任広小路「サブハウス」にてスタート。Uchiwa-MLスタッフと村井先生@県教育センターが集まり、乾杯。渡辺さんの仕切りとリサーチの行き届いた趣向で、本当に楽しい会になった。堀田先生を我々だけで独占して飲める会など、この先はもう二度とないかもしれないという思いで迎えた我々だった。が、堀田先生は予定時間を一時間以上オーバーした会に最後までおつきあいいただき、「次また来年から再来年来るからねえ、みんなちゃんと成長してなきゃダメだよ」という思いも寄らぬ嬉しい言葉をみんなで聞いた。我々の精一杯の気持ちが伝わった気がして本当に嬉しかった。名残惜しく堀田先生をホテルに見送り、それぞれ帰途につく。中條さんと帰りのタクシーで今日のことをしみじみ語り合った。帰宅しても興奮は冷めず、いくつかのメールを書く。26時就寝。

 
11/12(火)
 早起きし杏子を嫁さんの実家に預け、8時松任石川中央病院。胃カメラ等、いくつかの検査を受ける嫁さんの付き添い。待ち時間を含め昼近くまでひたすら待ち。検査が終わり、神妙に結果を待つ。病院でもっとも嫌な一時だ。幸いなことにどこにも異常はみつからず、大安心。一気に緊張がゆるむ。キッチンユキでささやかに祝いの昼飯。

帰宅して読書と明日の学習会関連の準備物の作成と確認作業。15時、家を出て松任の新図書館(学習センター)の下見。図書館は広くて落ち着いた雰囲気。設備もなかなか。それよりなにより、子どもたちが頻繁に訪れてどんどん自分で本を借り出していく姿、ゆったりした読書スペースでじっくり読書して過ごす人の姿、静かな空気、知的な空間という感じで実にいいなあ…

しばらく図書館内を散策。金沢の図書館には蔵書量でまだ負けている印象はあるけれど、学校司書を全校に正規配置し、そして学習センターという形で新図書館を整備した松任市の努力は必ず数年後に報われるに違いない。その裏には中條さんをはじめとした民間団体の長年の努力があってのこと。松任市の教育環境整備に対する姿勢は、近隣の自治体の中でもすごく好感が持てる。

17時、隣接する学習センターのライブシアターに移動。係にお願いしてプロジェクタやマイク、照明などの機器のチェック。17時30分、井表さん、中條さん、中野さん、山守さん、竹多さん、渡辺さんが三々五々集まり、最終打ち合わせと会場チェック。中條さん作成のタイムスケジュールを読みあわせ、詳細な部分の詰めをする。みんな和やかながら真剣な雰囲気。懇親会を仕切る渡辺さんのプランにはみんな感心。ますます楽しみになってきた。18時30分打ち合わせ終了。中野さん、中條さん、竹多さんはそのまま川北のディスカウントストアまで明日の軽食、オードブルの買い出しに出かける。自分はプロジェクタの延長ケーブル等諸々のグッズを購入に100満ボルトに寄り帰宅。夕食後、買い忘れに気づき、再び100満ボルト。やれやれ。

夜、引き続きメールで情報交換と打ち合わせ。Webのアップ作業。

 

11/11(月) 朝、大学にて13日学習会の掲示物の印刷作業。A1プリンタがなかなかいうことを聞いてくれず困ったが、設定のコツをなんとかつかみ、横断幕などをどんどん印刷。昼過ぎ終了。思った以上に手間取ってしまった。

嫁さんから体調すぐれず…という電話が入り、大学を早めに退出して帰宅。明日午前に胃カメラで検査することになったとのこと。落ち着かない気分。たいしたことがなければよいのだが…

夕刻、東明小にて13日学習会の発表者プレゼン直前リハーサル会。中野さん&山守さん@東明小のプレゼンを見せてもらい、中條さん、渡辺さん、正來も交えて改善点を討議。中條さん、渡辺さんは栃木大会のプレゼンを披露してくれた。5分プレゼンだとホントは言いたいんだけどなあ…という部分を削って削って、それでも時間が足りないなあ…という厳しさがあることを再確認。そして人のプレゼンの改善点はコメントできても、自分のこととなるとやっぱり「見えない」こともみんなで再確認。こういう場で自分のやってきたことを時間を区切って発表してみることの大切さも再確認。

さて、いよいよ明後日がビッグゲストを迎えての学習会となる。だんだんメンバーの中にも緊張が高まるのが、ML上でも見える。さて、どうなるか。

帰宅して準備関連のメール処理。準備物の詳細なリスト作成、MLに送信してメンバにチェック依頼、中條さんに詳細なタイムスケジュールの作成を依頼。そうこうしている間に、Horilab超短期内留中の皆川先生@宮城からメール、ライブカメラ中継をのぞきながら作業続行。

 

11/10(日) ゆっくり起床。午前中は読書。12月のスケジュールを確認して内留生の集まりとITCe2次試験のダブルブッキングに気づき大狼狽、内留生MLに謝罪メール。いやはや、なんというボケっぷり、情けない…

午後は娘と遊んだり不覚にも昼寝をしたり…。夕刻より家族で嫁さんの車の冬タイヤ購入、その後レンタルビデオショップへ。帰宅して夕食、お隣さんに貸し出しPCを持っていきセッティング。古いマシンだけれど大変感謝されてかえって申し訳ない思い。

夜、メインマシンのVGAカードを3年使ったMatroxG400/Dualhead/32MBVRAMからATI RADEON9000/128MBVRAMに置き換え作業。Pen4システムへのシステム更新の布石である。年末までにDDRメモリとCPUの値下がりが進めばいいなあ… (^^)

 

11/9(土) 7時起床、身支度を済ませてから、貸し出しPCのセッティングの続き。

時間が来て家を出る。9時過ぎ野々市フォルテにて待ち合わせ、渡辺さん&中條さん@東明小と富山に向かう。若干道に迷いつつ時富山大教育学部の山西研究室に到着。

11時、CEC教育用画像素材活用(学習パッケージ)プロジェクト富山班会議スタート。

簡単な自己紹介の後、本日の作業と今後の見通しについて笹原班長@寒江小からオリエンテーション。各自、授業用映像コンテンツのコメント付け作業の分担を決め、とりかかる。かなり膨大な量のコンテンツがあり、コメントの方法など不明の点を協議しつつどんどん作業を進める。中野さん@東明小も石川2005の教室を考える会でのプレゼンを終えて駆けつける。

笹原班長、渡辺先生@熊野小のお隣でいろいろ話をしつつ作業が出来て楽しかった。今回は小手調べというところだろうと思う。次回12月は授業案を持って集まることになる。

16時過ぎよりメンバ全員、高橋研ゼミに引き続いて参加。「教材設計マニュアル」の1章から4章までの輪講。杉浦さん@M1、西村さん&澤橋さん@内留生がレジュメ&プレゼンで簡潔に発表、高橋先生が要所要所で的確にコメントをはさみ、最後に教育工学の意味についてミニ講義をしてくださった。短時間だけれどピリリと締まったいいゼミで、こんなゼミに毎週参加できたら確実に力がつくなあと感じる。ありがとうございました>高橋先生

18時過ぎゼミ修了、みなさんにお暇して中野さん@東明小の車に乗せてもらい金沢へ。途中ずいぶんひどい天候で中野さんには運転していただいて申し訳なかったが、渡辺さんも交え今日のことや13日の学習会のことを話し合いつつ過ごす楽しい帰途のひとときを過ごす。みんなで参加する学習は、帰りの話し合いがあってこそ価値ありと再確認。

 

11/8(金) 早起きして羽咋に向かう。渋滞に巻き込まれ、9時20分、5分遅刻で羽咋小学校の公開研に参加。県の視聴覚大会としての発表になっている。M2高野さんの授業をまず参観。5年生の総合(福祉)で神奈川の佐藤幸江先生学級(4年)とのTV会議情報交流授業。初交流の際に参観した頃と比べ、子どもたちはよくがんばって表現していたし、意見にも深みが増していた。アイコンタクトなどの相互の意思疎通を大事にするための機器配置のセッティングや子どもたちの立ち位置、動線をもう少し改善すればさらに良かったと思う。

続けて6年生の海外とのメール交流授業を参観。Epalsという教育的配慮がしっかりしたE-mail海外交流支援サイトを使っていた。これは使えそう。

授業後の分科会では七尾市徳田小の八崎先生による「お米」フルデジタル教材利用と交流学習をめぐる評価等の提案セッションに参加。確たる学級経営の上に有効な交流学習が成り立ち、そして交流学習が学級経営にさらなる活気をもたらすという循環。それをユーモアを交え主張するプレゼンにひたすら感心。中條さん@東明小が日頃主張する交流学の意味と意義に重なる部分が非常に多い。有効な交流学習を組織できる教師の力量と意識の必然的な相似なのだろうな。

午後の全体会と講演をパスして野々市小に向かい、13日学習会の最終勧誘活動。追加2名の方の参加を確約。

羽咋小会場でも中本先生@県教育センターを勧誘成功したので今日の営業(?)成果は3名。まずまず?!

夕刻より、真栗先生@出町小の歓迎会@片町「扇屋総本店」にて焼き鳥三昧。盛り上がっているところへ、黒上先生・中川先生も登場してびっくり。お二人の掛け合いはとにかくテンポが速くて周囲を笑わせっぱなし。さらに盛り上がってしまい、一次会だけで4時間近く粘ってしまう。22時30分帰宅。13日学習会関連の連絡メール、Web更新、明日の高橋研ゼミの予習。

 

11/7(木) 久しぶりに晩秋らしい穏やかで気持ちがいい朝。杏子の水痘はほぼ回復だが大事をとって幼稚園は欠席。娘と嫁さんに見送られて大学へ。午前中は読書「教材設計マニュアル」、なかなかすんなり頭に入らず、少しずつ読み進む。

昼食をはさんで、13時30分センターゼミ。加藤先生が久しぶりに参加。まずは村上さんの「北朝鮮問題を考える」。明治以来の歴史的背景を含めて問題が大きく難しいテーマ。周辺国の対応の違いに絡めてドイツと日本の戦後処理対応の違いなどが話題に。

3年浜垣さんは「問題行動と学級経営」に関する話題提供。学級経営、担任のカラーやキャラクター、子どもの問題行動の背景、それをどう受け止めるか…など討議。

最後に内留生米田さんによる英語教育先進校の視察報告。手探り状態で始まっている小学校英語学習の取り組みについてそれぞれに地域の状況なども報告しあったが、地域の温度差が取り組みの差をますます広げそうな分野だと感じる。この分野、自分はまったく疎いことに気づく。少しは勉強しなくては。

ゼミ終了後、加藤先生と若干の情報交換。自分の勤務校のこれからの課題についてアドバイスをいただいた。研究組織の問題も含め、考えなくてはならないことがたくさんあることを再確認。内留を終えて現場復帰したときの学校の中での自分の役割・ポジションを考えつつ帰宅。

杏子の水痘で延期していた結婚記念日の外食をささやかにココスにて。家族で夜のドライブを楽しんでから帰宅。Webの更新、昼の読書の続き。夜半、アパートのお隣さんに頼まれていた職業訓練用パソコンの貸し出し約束を思い出し、教室児童用にストックしてあった古い自作PCの再セットアップ作業にかかる。CPUがK6の233MHz、128MBのSIMMメモリ、NVIDIAのRIVA128チップのカノープス製VGA、9GBのHDDという今となっては懐かしいハードウェア構成。さすがにちょっと遅めだけれど、軽い仕事にはまだまだ使える。

  

11/6(水) 相変わらず冬のような天気だが、体調はほぼ回復。9時30分、野々市小にて書類の提出と昨日緊急呼び出しのかかったPC室カラーレーザプリンタのジャム解消作業。レーザプリンタにインクジェット用のコーティング紙を給紙した(!?)とのことで、ヒーターと圧着ローラのところでひどい固着が起こっていた。業者送りを危惧したが、分解して紙を慎重に取り去り、ヒーター部のローラを清掃、なんとか回復。給紙の注意書きとプリンタ使用コストの目安を印刷して校内のレーザプリンタ全てに貼り付けて回る。

続けて児童用クライアント20台のセキュリティアップデート作業。ひたすらWindows Updateで2時間半かけたが、まだ終わらず、残りは後日へ。

職員室に戻り、13日のセミナーの広報&勧誘活動で3人確保、返答待ち(確率高)3人。もう少し増える見込み。合間に学校ホームページのリンク集をアップロード。15時退出。

帰宅して土曜日の富山大高橋研ゼミの輪講予習。皆川さん@宮城との超短期内留情報交換メール。中條さんに参考論文の送付をお願いして快諾してもらい、大感謝m(__)m。

中川先生@金沢大からの11.23D-proセミナー座長依頼におっかなびっくりで了承の返信。

 

11/5(火) 体調もかなり回復して、久しぶりの大学へ。一ヶ月内留の真栗先生@富山出町小にご挨拶。午前中は寝込んでいた間にたまったメールの返信処理。学会感想、校内LANプロジェクト会合の出席申し込み等々。その合間に真栗先生のノートPCを大学のネットにつなげるお手伝いをする。

昼食後、4限の「カリキュラム開発特論」の予習。今回は「新情報教育の手引き」輪講の第4章。14時30分中川先生が出張で不在なので、内留生村上さんが全体の進行で討議開始。紺村さん@北陽小のレジュメを元に学校の情報化、教育の情報化について論議。

この輪講はいつも意見に大きな幅があっておもしろい。今回は教育の情報化を過去の

CAIのイメージ(準備時間が膨大)で捉えて「そんなものは学校に必要ないし、もし必要ならば状況がしっかり固まって誰でも使えるようになってから手を出しても遅くない」という中学校の先生の発言が出て意見交換が一気にヒートアップした。ある意味ステレオタイプすぎてびっくりの意見だけど。

社会の教育に対する要請…子どもたちが今暮らしたり将来当然のごとく対応を求められていく「情報化」という社会状況に対して、学校がなんの変化もせずにはいられるわけがないという前提、伝え聞く新興アジア諸国の教育状況、「変わることを選ぶリスクと変わらないことを選ぶリスク」というテーゼ等々を述べて反論を試みたが…うまく伝わったかな?

終わってすっかり日の暮れた大学を退出。帰宅してWeb更新に取りかかる。10月の更新をとりあえず後回しにして11月分を作成、アップ。落ち込み日記を見た水谷先生@三重暁小が励ましの言葉を掲示板に書き込んで下さり、落ち込みに喝が入る! どうもありがとうございます>水谷先生

 

11/4(月) 咳が一日中続き、やはり寝たり起きたりの生活。せめてと思い、買って積ん読状態だった教育書に手を伸ばすが、たどる文章がまったく頭に入らず、情けない思いであきらめる。嫁さんも風邪気味、娘は水痘となり、家族そろって息を潜めて寝込む、冴えない連休最終日。かろうじて皆川先生@宮城のHorilab超短期内留に関する問い合わせメールに返信を書くも、有意義な情報が提供できずに申し訳ない思い。

 

11/3(日) 終日体調がすぐれず寝たり起きたりの生活。体力の無さを実感して情けない限り。外はまったく冬の天候で終日あられと時雨が降り続くなんとも憂鬱な一日。

 

11/2(土) 午前中は出ずっぱり生活で散らかしっぱなしになった仕事部屋の整頓で終わる。収納棚の増設や電源コード等の整理のためにホームセンターで買いもの。帰宅して一通りの整頓がすむと急にだるくなり寒気がしてくる。午後遅くからは静かに過ごすが、だんだん症状は悪くなる。たまったWebの日記更新が気になりつつもPCに向かう気がどうしても起こらない。早々21時過ぎ就寝。

 

11/1(金) 全日本教育工学研究協議会栃木大会、分科会当日。早起きしてリハーサルをもう一度。ホテルをチェックアウトし、タクシーで栃木県教育センターの会場に向かう。地図で見たより遠くてびっくり。分科会開始一時間前に受付に到着するが、受付はなぜか混乱中。名札がついに見つからず、参加費支払いの確認にも手間取る。事前にちゃんと手続きをしたのに…。どうも段取りがうまくいかない部分がある運営のように見受けられた。

なんとか手続きを済ませるとエレベーター前で堀田先生、学生さんたちと一緒になりご挨拶申し上げる。先生は腰の調子が回復しないそうで、ずいぶんつらそうな様子。思わず心配になる。

分科会場に入り、大型液晶モニタに接続チェックをしようとしたが、自分の前に取り組んでいる方の画面がなかなか出力されずに刻々と時間が過ぎる。ひたすら待つ身で大いに焦り、発表順が最初であることを説明して先にチェックさせてもらうことをお願いした。難しい機器なのかと思いきや一発で画面が出て自分のチェックはすぐに終了。なんであんなに手間取っていたのか不思議になる。

9時30分分科会開始。自分の発表分科会の担当は電気通信大学の岡本先生。会場にはかなり多くの方が見に来てくださって緊張がますます募る中、発表開始。15分の発表時間を30秒ほど過ぎてしまった。フロアからは「教育の情報化に関し自治体や教員の意識を高めるための具体的な方策はどんなものがあるか」「学校が預かる個人情報等の管理面で教員以外のコーディネータがそのような情報を扱う際の留意点は」という趣旨の質問があった。前者は徳島の中川先生の事例をもう一度引いてきて説明、後者にはコーディネータとして身分的にも明確な規定もない過渡期の現時点では教員出のコーディネータであることがいろいろな意味で学校現場では必要とされざるを得ない現状なのでは、いう私見を述べた。

座長の岡本先生からはコーディネータの必要性が今後ますます高まることを説明して頂いた上で、本来のコーディネータのあるべき姿をもう少し強調する必要があるのではないかという指摘を受けた。「あるべき」論を避け、現状の問題点を明らかにしそれをどうクリアするべく努力が行われているか、事例を元に論ずるのが自分の論文の目玉となるべきところ。しかし、そのような感想を聞き手に残してしまったのは、論旨を明快に説明しきれなかった自分のプレゼンに責がある。これは堀田研ゼミで指摘されたことでもあり、やはり自分の論文とその見せ方の最大の弱点をクリアできなかったということだ。聞き手という他者意識の欠如なのだろうと忸怩たる思いがした。

その後は分科会場を移動しながら、うなぎゼミのみなさんの発表を中心に聞いて回る。中川先生@三好郡ITCEのビデオの説得力、中村先生@三重教育センターの話術と見せ方、笹原先生@富山寒江小の「情報モラル初期指導」の重要性を明快に説明しきるプレゼンの巧みさ…、人を納得させるプレゼンには周到な準備が必ず裏にあることを思い知らされる。厳しい時間をやりくりして宇都宮大会・長岡大会と連続して発表をこなす小川先生@浜松都田小や高橋先生@岡山笠岡市立中央小に引き替え、時間はたっぷりある自分はどこまで真剣に研究に取り組んでいたのか…、思わず自問せざるを得なかった。

夕刻、会場を早めに出て堀田研の学生さんに手配して頂いたタクシーに分乗し宇都宮駅へ。名物の餃子をみんなで食した後、それぞれが帰途につく。いろいろな思いが次々に浮かんで、考え込みながらの帰路となった。残り5ヶ月を切った内留生活、もう一度目的を小刻みにしっかり定めて学習を進めなくては、なんのための内留だったのかわからなくなってしまう。読書で基礎的な知識を、そして優れた実践をもっともっと知る努力をすることが必要なのだろうと思う。がんばらなくては。 

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masakiの情報教育レポート 管理者 正來 洋